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アザミ

2016-05-17 09:54:43 | フラワー・園芸

春から夏にかけて、道路脇や土手沿い、河川敷などで、

紫の花を付け、触るとチクチクする花、アザミ(薊)"Cirsium japonicum"

キク科の植物で、日本で一般的にみられるのはノアザミ

単に"アザミ"という植物も存在せず、大抵の場合はこのノアザミを指す。

上記の学名も、ノアザミのもの。

ノアザミは北海道・沖縄をのぞき、広範囲でみることができる。

亜種もいくつか存在するようだ。

 

 

福岡県添田町にて

記載のないものすべて

 

福岡では、大型連休前から梅雨入り前くらいまでにみられ、

日当たりのよい場所で、次々に花を咲かせる。

野山に咲いていることもあるが、大概目にするのは、河川敷や土手沿い、道路沿い。

とくにアスファルトと地面の境などに咲いていることが多く、強健な雑草であることが判る。

同時期に花を咲かせる、他の草花よりも株も大きく花丈も高いため、

紫色ながら、咲いているとけっこう目立つ。

 

 

道路沿いに咲くアザミ

 

このアザミ、きれいだからと摘み取ろうとすると、痛い目に遭う。

葉っぱには先端のとがった鋭い切れ込み。

茎にも無数の細やかなトゲ。

一番痛いのは、花の付け根や蕾についたトゲ。

うっかりつまむと、ヘタなサボテンよりも痛い。

まあ、見るからにトゲトゲしているので、むやみに触るひとは居ないだろうが。

かつて、この花のトゲが敵国の侵攻から国を守ってくれたという伝説から、

スコットランドでは、このアザミが国花となり、国歌としても歌われている。

王家の紋章の一部にも、このアザミがあしらわれている。

 

 

痛そうなアザミの葉

 

雑草ではあるものの、花色の美しさと独特な形状が人々に好まれ、

江戸時代から、季節の草花として親しまれ栽培もされている。

生け花などにも使われるため、切り花としても流通している。

最近はこのノアザミを園芸品種にしたものもあり、

種や苗も販売されているようだが、自分は詳しくは知らない。

花の色は、白やピンクもあるのだが、

白は以前、切り花で見たことがあれど、ピンクは未だ見たことがないや。

赤紫っぽいのは切り花で見たことあるけれど、あれがピンクだったのかしら?

 

 

 

アザミといえば、他に鑑賞用のルリタマアザミや、

食用のアーティチョーク(チョウセンアザミ)などがあるが、

アザミという名前は付いてはいるが、これらはアザミには分類されない。

自分は見たことがないが、モリアザミという食用になるアザミもある。

ゴボウのように根を食べるそうで、山ゴボウとか菊ゴボウなどと呼ばれているようだ。

どんな味がするのか、一度食べてみたいものだ。

そういえば、アーティチョークも食べたことがないので一度食べてみたい。

あのビジュアルから、到底おいしいとは思えないのだけどね・・・。

 

 

 

そんなアザミ、山間部のみならず、都市部でもけっこう見ることができるので、

土手や河川敷で見つけたら、美しい花をじっくり眺めて欲しい。

あと、ぜひ素手でつまんで、痛さを実感してほしい。

バラのトゲように固くはないんだけど、本当に痛いのよねこれ。

 

ハナムグリ

直方市ふくち山麓はな公園にて

 

 

ダウンタウンのごっつええ感じ【あざみ】

あざみといえば、ごっつええ感じのこのコント。

いちばん面白かった、二話が見つけられなかった・・・。

 



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