よろず戯言

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永遠の0

2014-03-17 02:23:02 | 映画

先日の休みに映画を観に行った。

岡田准一三浦春馬 主演、“永遠の0”。

キャッチコピーは、『この空に願う、未来― 壮大な愛の物語』。

昨年末に公開されながらずっと観に行け出せないままだった。

 

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今回もジャニーズタレントということで画像は割愛。

チラシくらいよかろ?

 

テレビ番組の制作などを手がける放送作家、百田尚樹氏の同名タイトルの小説が原作。

作家デビュー作ながら、発行部数480万部を超える大ベストセラーを記録。

絶大な人気を得たなか、満を持しての映画化となった。

 

今から10年前の2004年―。

ひとりの老婆が荼毘に付されていた。

火葬場の炉の前で、泣き崩れる伴侶だった老人。

収骨までの時間、精進明けを食べながら遺族が会話する。

そこで、孫の健太郎(三浦春馬)は、亡くなったおばあちゃんが実は再婚で、

泣き崩れたおじいちゃん:賢一郎(夏八木勲)は、実の祖父ではないと初めて知る。

本当の祖父はゼロ戦のパイロットで、母親が生まれてまもなく特攻で死んだのだという。

 

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衝撃の事実を知った健太郎。

後日、フリーライターをやっている姉の慶子(吹石一恵)から持ちかけられ、

本当の祖父が、どんな人物だったのかを調べることになる。

今の祖父・賢一郎に、本当の祖父を調査することの許可をもらいに訪ねると、

賢一郎からも、「ぜひ調べて欲しい。」と頼まれる。

本当の祖父の名前は、宮部久藏(岡田准一)。

健太郎と慶子は、祖父と同じ部隊に所属していた、

戦争生存者をひとりひとり訪ねてまわる。

 

だが、そろって口に出されるのは祖父への醜聞・罵詈雑言ばかり。

「腕がいいのにまともに戦わない・・死ぬのが怖い腰抜け」

「乱戦になると、ひとり離脱し高みの見物をする卑怯者」

「海軍一の臆病者」

そんな悪い証言ばかりを聞かされ、

子孫である二人は目の敵のように睨まれ、罵声を浴びせられる。

 

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調査を続けるのが億劫になってきたころ、

病床に伏せっている、ひとりの老人が口を開く。

末期ガンに冒されて、余命わずかな老人・井崎(橋爪功)は、

久藏の小隊に所属していた部下だった。

 

凄腕パイロットだった久藏、

彼は妻子のため、生きて帰ることを願っていた。

それは自分だけでなく、日本の未来を憂いて、

若い部下達へも同じく生き残って欲しいと願っていた。

だが、当時の日本軍のなかで、そのような感情は非常識であり、

誰にも理解されず、上官からも部下からも非難を浴び続ける。

  

健太郎は、久藏の元でパイロットだった井崎の証言はじめ、

パイロット予備兵として久藏から操縦を学んだという武田(山本學)から、

細やかな証言を聞かされる。

「臆病者」と呼ばれた祖父がどんな人物だったのか、だんだんとその輪郭が見えてくる。

そして最後に、二度に渡り同じ部隊に所属していた景浦(田中泯)から、

知覧の特攻隊基地での久藏の最期を聞かされる。

 

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妻子を守るため、日本の未来を守るために、

祖父・久藏は、なぜ特攻の道を選んだのか?

なぜ「臆病者」と呼ばれた男が特攻隊に志願したのか?

 

 

まあまあ面白かった。

現代パートと、戦争パートが交互に展開される。

健太郎が証言を聞きながら、その証言に沿って戦争パートが始まる。

祖父の謎を解くというカタチなれど、

戦争パートできちんと演じられているので謎もクソもない。

 

あと観た方の評価で「泣ける」「感動した」と大絶賛のロングランだが、

正直、自分は泣けなかった・・・。

似たような映画で、10年くらい前にやってた“男たちの大和”の方が泣けた。

とはいえ感動しないわけではない。

久藏と松乃(健太郎の祖母:井上真央)のシーンはグッと来た。

ゼロ戦や空母などの戦闘シーンのかっこよさが全面に出ているため、

感動するシーンは少なく、またその印象も薄れてしまっている格好だ。

 

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逆にいうと、ヒューマンドラマよりも、

そういった戦闘シーンが好きなひと、ミリオタにはたまらないかもしれない。

CGだが、かなりリアルに精巧に作られており、いかにもCG感はない。

当時の写真や文献などの資料を参考に、飛んでいる戦闘機の機数、

艦の被弾箇所や煙の位置から、爆発炎上する光景に至るまで、忠実に再現したという。

 

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本作に登場する日本軍とアメリカ軍の兵器一覧。

よく解らないが、ミリオタはしびれるのだろうな。 

 

宮部久藏を演じるのは、V6の岡田准一。

もはや俳優としても円熟しているので、言うことはない。

後半、心身ともに憔悴しきって、おかしくなっているシーンなどは必見。

久藏の部下・井崎の戦争パートを演じていたのは、濱田岳

岡田准一と濱田岳の上下関係・・・これまんま軍師官兵衛なんですけど。

 

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賢一郎役の夏八木勲 氏。

本作が遺作となった。

 

それから、今の祖父・賢一郎を演じていた、夏八木勲 氏。

終戦のエンペラー”にも、宮内庁官僚の関屋貞三郎役で出演していたが、

昨年5月に終戦のエンペラー同様、本作も公開を待たずにして亡くなられた。

本作が遺作となった。

 

あとは、あまり出番なかったけれど、吹石一恵。

好きな女優さんのひとりなんだけど、すっかり大人の女性になってしまって。

それでも、“ときめきメモリアル”のときのあどけなさも残していて・・・。

あ、ときめきメモリアルとか観たことないぞ。

あれ流行っているとき、日本大丈夫か?とか本気で憂いた。

そんな自分はその頃、ストリートファイターZEROで、ひたすらソドム使って天誅殺。 

・・・あ、吹石一恵に話を戻して、パンツスーツ姿の尻がたまらなかった。

武田鉄矢が、「すすりたい・・・。」とつぶやいたのがうなずける。

 

大人気でロングラン公開されているので、まだの人で戦争モノが好きなひとは観に行くべし。

不謹慎だけど観終わった後、異様にスターフォックス64がやりたくなった。

あれ、ずいぶん前に弟に貸してから戻ってこないんだよな・・・。

 

それと最後にもうひとつ。

この映画と原作の小説に関して、一般人のみならず著名人からの批判がかなり目立つ。

「戦争を美化している」「特攻を肯定している」「史実に背いたデタラメ」etc・・・。

著者の百田氏のテレビなどでの右傾化した発言に起因することが主だと思うが、

戦争映画になると、いちいちこういう批判をする人らって何なんだろう・・・?

いくらかっこよく見せたって、いくらお涙ちょうだいのストーリーにしたって、

その訴えんとするものの根幹にあるのは、戦争の悲惨さや戦争の否定だと思うんだけど、

文化人や政治家が、なぜそれを解らず、頭ごなしに否定するのか理解できない。

 

  

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購入したクリアファイルセット。

 

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スーパーでコラボした食玩を見つけたので買ってみた。

ブラインド※ だったので欲しかったゼロ戦ゲットできず・・

 

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精密にできているけれど組立が異様に面倒だった。

パーツ細過ぎだわ、合いが悪いわ・・・。

もうアンテナとか付けるの諦めた。

 

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飛行機は男のロマンだな。

 

 

※ブラインド:食玩などで、中に何が入っているのか、購入して開封するまで判らない仕様のもの。

        複数買うとダブったりするので、この仕様はコンプしずらい。

        高価なものや低年齢向けのものは、中身が判るようになっているものが多い。

 

 

 

 

 

 



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