もう一月ほど前になるが、子ども達を連れて、
細田守 監督のアニメ映画、“おおかみこどもの雨と雪”を観に行った。
前に下の子の希望で、ポケモンの映画、
“キュレムVS聖剣士ケルディオ”を観に行ったため、
今度は上のお姉ちゃんの希望で、この映画を観ることに。
少女漫画というかオタアニメというか、そんなタッチの絵で、
そういうのが苦手な自分は、当初、この作品を 受け容れられない感じがしたが、
娘に見せられたパンフレットと、映画館で観た予告編の映像、
メインの声優が、好きな俳優、宮崎あおいと大沢たかお。
さらに、にょきさんのブログでの紹介記事もあって、
最初の食わず嫌い的なイメージは消え去り、がぜん観たくなっていた。
主人公の中学生の少女、雪(おおかみこども:姉)が、
母・花から聞いてきた、母が父(おおかみおとこ)と出逢い、
自分と弟の雨(おおかみこども)を産み育てて来た、
これまでのことを振り返りながら語られるていくストーリー。
両親が居らず、アルバイトをしながら奨学金で大学に通っていた花。
教科書無しで難しい講義を受けに来る、影のある青年に興味を抱く。
ヨレヨレのシャツにボサボサの頭に無精ひげ。
しかもこの大学の生徒じゃないという・・・。
だが、彼の勉強に対する真剣な姿勢と、
草花や自然に対する優しさに惹かれ、やがて恋に落ちる。
だが交際が深くなった頃、花を信頼した青年は、
彼がこれまで人目を避けて生活し、頑なに隠してきた自身の正体を明かす。
青年は、日本の最後の狼の生き残りであり、
そして人間との合いの子の、“おおかみおとこ”だった。
衝撃的な事実を告白された花。
目の前には狼男と化した彼の姿。
だが、花はそれも満面の笑みで受け容れる。
同棲を始めてほどなく、子どもを授かる。
雪の降る日に生まれた、元気な女の子“雪”。
そして二年後には、雨の降る日に生まれた、男の子“雨”。
二人の子どもと一緒に家族4人幸せな生活を送る・・
・・・はずだった。
突然、この世を去ってしまう、おおかみおとこ。
まだ幼い二人の子どもを抱え、残された花は、他に頼る者も居らず苦悩する。
最愛の人の死を悲しむ間もなく、普通じゃない、“おおかみこども”の育児。
近所の、世間の目を気にし、決断する。
人目の多い都会を離れ、自然あふれる山奥の田舎へ移り住むことにする。
収入の無い花。
彼の残してくれた、わずかな貯金でやりくりしながら、
格安で得た住居は、人が住める状態でないボロ屋敷。
家を修繕し、荒れ放題の畑を一から耕し、失敗を繰り返しながら菜園を始める。
やがて、田舎の暖かい人達の協力を得ながら、
二人の子どもと共に、自身も母として人として、大きく成長していく。
なかなか面白かった。
完全に食わず嫌いだった。
素晴らしいヒューマン(&アニマル?)ドラマ。
子どもが成長して、それぞれの将来を見据え、それぞれの道を歩み、
これから思春期・反抗期を迎え、多感な時期に突入する子を持つ親として、
花の視点のみならず、二人の子どもの視点でも色々と考えさせられる物語だった。
奇遇にも自分の二人の子どもが、年の差と姉弟という構成が、
劇中の雨と雪とまったく同じだったのも、より深く考えさせられた。
今は仲の良い姉弟も、いずれ反発し合う日が来るのだろう・・・。
ストーリーの節目や重要な時には、必ず雨か雪。
田舎の自然の描写がとても美しく、季節の移ろいで背景に描かれている草花に、
ふだん花を扱う者として、ついついキャラクターよりも、そっちに目が行ってしまう。
菜園の野菜苗の描かれ方もリアルで良かった。
ただ、あんなジジイが、カモミールはチョイスせんよ・・・。
当初、抵抗のあった絵だったが、馴れればどうということはない。
ただ、ストーリーは子どもには難解だったようで、
観たがっていたお姉ちゃんは、「あんまりおもしろくなかった。」
下の子に至っては、さっぱりで、「雨、ばかやん!」と、なんか途中で怒っていた。
性描写(事後なのでR指定ではない・・・獣姦!?)もあるし、対象年令は高校生以上だな。
ただこれを観る直前、同じ細田監督作品の、
“サマーウォーズ”というのを、テレビで観たのだが、途中でギブアップした。
ストーリーが全く飲み込めず、途中の電脳世界?のようなシーンで、
テレビをそっと消した。
そんなだったから、この作品を余計に身構えていた。
で、にょきさんからのコメント返しで知ったが、
あの、“エヴァンゲリオン”と同じ人がキャラクターデザインをしているとか。
なるほど、言われてみればそうだ!
雪が赤いノーマルスーツ?の娘で、雨が包帯少女だな。
だが、自分はエヴァンゲリオンをまったく観たことがない。
ガンダム一筋なのよ・・・それもUCモノ限定で。
村一番の偏屈者で、花に農業の手ほどきをする老人役に、
菅原文太がキャスティングされていたのだが、
そのキャラクターの風貌も、まんま菅原文太だった・・・。
“千と千尋の神隠し”の釜じいといい、
この偏屈ジジイといい、この人 声優業もハマってんなあ。
ポケモン,おおかみこどもと来て、
ラストは、“メリダとおそろしの森”も観に連れて行こうと思っていたが、
休みがなかなか取れず、子ども達とのスケジュールもうまく合わず、
とうとう、それは叶わなかった。
劇場で販売されていた、専用紙トレーの、
おおかみこどもの雨と雪ポップコーン&ドリンクセット。
きんちゃくポーチのオマケ付き。
そのポップコーン&ドリンクのオマケきんちゃく。
さっそく娘のDSやらシール帳やらが入れられていた。
娘に買ってあげた、ピンズセット。
クリアファイルとかマスコットとか、他にも多数グッズが存在したようだが、
ポケモンやらその他の映画グッズに売り場を占拠されていて、
これしかグッズが置かれていなかった。
しかも最後の一個!
TOHOシネマズ、ちゃんと仕入れろや!
(´□`川)ゝヵ゛-ン
おおかみこども、の監督さんがすっごい大好きなので
私も観にいってきました!
ちなみに、個人的にはサマーウォーズより時をかける少女のほうが良かったです。
この作品、子供には受けないでしょうね~
劇場でも、子供連れが何人かいましたが、子供よりも親とかのほうが
楽しんで見れただろうなぁ・・・なんて思ったり。
というか基本的にこの監督さんの作品は子供には受けない作りがします。
まだサマーウォーズのほうが・・・見るのか・・・な?
けど、子供の頃、つまらなく感じた作品も
大きくなってから観ると、感じ方が変わって、面白さに気付くことって結構あるので
武さんの子供さんが、もっと大きくなってからこの作品を観たときに
どう感じるのか、楽しみですね♪
ポップコーンですが、おおかみこどもの公式サイトでも紹介されていたので、
たぶん公開劇場では販売されていたのではないかと思います。
言われてみると、あきかんさんが好みそうなタッチですね。
「時をかける少女」は、小学生くらいのときに実写版を観た記憶が・・・。
薬師丸ひろ子だったかな・・・?
確かに、子供にはウケないでしょうね~「おもひでぽろぽろ」みたいな、
淡々としたヒューマンドラマでしたからね。
「おおかみこども」というエッセンスも、普通のドラマを大きく崩すものでもなかったですし、
ある程度、大きくなってから観ないと面白さが解らないでしょうね。
ちなみに上の子(9歳)は、「サマーウォーズ」の方が面白かったと言ってました。
自分は途中でギブアップしたのに・・・。
記事へのコメント前後してしまいましたが・・
↑↑え!そんなポップコーンセット売ってたの??
私が観た所はシネコンで、シネコン側でオリジナルポップコーンが有ったので、
あえて置いてなかったのかな~?
私も小6娘と行きましたが、少し眠たかったみたい。。
ある程度のポイントはわかっていたみたいですが、
やはり難解な部分はあったと思いますね!
例のシーンは・・
まあ、嫁と一緒にTVドラマ観まくってるので、適当にスルーしたいたかと。
ちなみに、後日ライトノベル版を購入して、読んでおりました。
私が「細田守」監督に注目し始めたのは「時をかける少女」からですね。
まあ劇場初監督作品ですからね・・普通ですね!
ただ「時をかける少女」は最初さほど注目されていなかった様で・・
口コミで案外良いとの評判を得て、公開するシネマ数も徐々に増えて、
結構ロングラン公開されてたんですね。
私は結局リアルでは観てなかったんですが、その話は知っていたので、
TV公開時も期待、そしてロングランの理由も納得した次第ですね!
それだけに「おおかみこども」も期待しておりました。
「時をかける少女」・・観ておられないなら、是非レンタルででも!!
ただ「サマーウォーズ」は大人にも難解すぎた感じも。
大家族の絆がテーマだった様ですが・・
「時をかける少女」からキャラは一貫して「エヴァ」の貞本氏なんですが、
やはり監督が違うと雰囲気も変わりますね。(特徴はありますが)
「細田守」監督の演出手法の特徴として
「影無し動画」が上げられるんですが・・・
これ、キャラの顔とか普通のアニメでは肌色でも濃淡付けて立体感出すん
ですが、細田氏はあえて影を付けず1色塗りなんですね!
結果、作画の手間が省ける訳なんですが、その分キャラの表情とかが
細かく描ける様にもなる訳で、まあその細かな動きが魅力と言う所です。
「時をかける少女」・・原田知世さんですね!
「ザ・ベストテン」で音程外しながら歌ってたの思い出すな~。
「ブレンディ」のCM観ながら、いまだにカワイイな~と!!
って、オジサンですね~。
では~♪
意外にポップコーンに反応が多い!
この時期、ポケモンだのドラえもんだのスパイダーマンだのマダガスカルだの、
スペシャルポップコーンがいろいろあったので、劇場によっては煩雑さを抑えるため、
取り扱うものを限定していたのかもしれませんね。
影無し手法・・・なるほど、それで絵がのっぺりと見えたんですね。
背景なんかは、かなり丁寧に書き込まれているのに、
キャラクターだけが、エラくのっぺりしていて、最初の頃、違和感を感じていました。
実写版・時をかける少女、原田知世でしたか~。
原田知世ば、なぜかいつも安田成美と混同してしまいます。
時をかける少女とナウシカの歌が似ているからかな・・・?
いかん・・・「時をかける少女」、細田監督のアニメ版より実写版の方が観たくなりました。
それで初めて知ったのですが
原田知世版と、細田版(アニメ)以外に
実写版が2作もあったみたいです。
(中本奈奈版と仲里依紗版)
http://ch.nicovideo.jp/channel/tokikake
アニメ版は、原田知世版(原作)の、次の世代verなので
原作で時をかけていた主人公も出てるんですが、
声は原田知世さんじゃないんですよね~(´・ω・)
代わりに(?)、別作品になるのですが
細田さんが「おジャ魔女どれみ」というアニメの演出に携わった回で
ゲスト出演していた魔女(をやめた女性)さんが、なぜか原田知世さんが演じていたり。
演出面に関しても
いろいろ調べてみると面白いです。
少女向けアニメに関わってることが多いのかな…
でもほかにデジモンやワンピースといった男の子向けの劇場版の監督もされてたんですよ~
余談ですが、ジブリで宮崎駿監督が手掛けられた「ハウルの動く城」も
途中までは細田さんが監督で、制作がすすめられてました。
映画見に行ったついでに細田だんについてブログで記事にしようかな、と思っているんですが
長くなりそうなので断念するかもw
すでにこのコメントの時点で長い!!(ノД`)
まにあっくーまにあっくー( 。-ω-)-ω-)-ω-)・・・・・・
裏方や関連作品の情報にも詳しく、
この相当な入れ込み様を拝見するに、かなりの細田マニアとみました。
いいですね~空缶さんにこんな一面があったとは!
ぜひブログにして、そのマニアックぶりを披露なさってください。
自分は付いていけないでしょうけどね。
実写版ですが、仲里依紗のは知ってます。
なんかこないだNHKで、仲里依紗の特集みたいな番組でチラッと流れてました。
純粋な女子高生の役ってことで、「ゼブラーマン」の強烈な悪役と比較された。
アニメのも機会があれば観てみます。
サマーウォーズみたく、途中でギブアップしなきゃいいのですけどね。