九州は北海道,東北・北陸はもとより、関東や近畿,四国などよりも、
ひとあし早く春の訪れを感じられる。
あちこちで梅が咲き誇り,彼岸桜やハクモクレンも開きだした。
職場近くの休耕田畑では、もう先月末から菜の花で一面黄色になっている。
昨日からまた霜が降り、週末の天気は雪の予報となって冷え込んでいるが、
先週、先々週とポカポカ陽気の日が何日かあった。
そのため家の近所でも春をいくつか見つけられた。
つくし(土筆)
食べる地域と、食べない地域があるらしい。
うちでは、ほとんど卵とじにされてしまうが、
穂先が開く前の苦いやつを使ったみそ汁が好き。
子供の頃、夢中になって採取するも、
袴(はかま)をむき取る作業が面倒 になって投げだし、
お母んに叱られた記憶がある。
オオイヌノフグリ
春を代表する雑草のひとつ。
鮮やかなブルーの小花をたくさん付ける、矮性の植物。
花が終わった後の実の形が、イヌのタマ袋に似ているから名付けられたという。
江戸時代あたりか、それより以前の、ずっと昔にそう名付けられ、
現代の生物学会でそのまま登録されてしまったんだろうが、
そんな名前のまま登録すんなよと言いたい。
ちなみに“ルリカラクサ”という、 きれいな別名もある。
スイセン(水仙)
お向かいさんの庭で咲き誇っていた。
うちのは毎年、葉ばかりが生い茂り、あまり咲いてくれない。
土壌にリン・カリが足らないのか?
数年前、スイセンの葉をニラと間違えて食べてしまい、中毒を起こす事件があった。
似ているといえば似ているが、よく見りゃ見分けつくだろうに。
それにしても、この花のうつむき加減、まさに水面を見つめるナルキッソスだ。
タンポポ(蒲公英)
異様に背が低いので、外来種のセイヨウタンポポではなく在来種だと思われる。
ウサギに与えると、面白いほど食べまくる。
よく、「刺身にタンポポ置く仕事~」とか言うネタがあるけれど、
あれはタンポポではなく、食用菊だ。
まあタンポポもキク科の植物だけど。
ちなみに英名は“dandelion”(ダンデライオン)と、ライオンという意味だが、
花がオスのライオンのたてがみに見えるからだろうと思っていたら、
花びらが、ライオンの牙に見えるからだそうな。
最初に名付けた人によっちゃ、ライオンではなく、
トラとかジャガーとか、ピューマとかになっていたかもしれない。
ビオラ
自分が子供の頃から、毎年春になると庭にびっしりと咲く花。
一年草だが、こぼれ種で絶えることなく咲き続けている。
つい最近まで、ずっと“パンジー”だと思っていた、
だが、パンジーとビオラの区別は曖昧で、
花がデカイのがパンジー、小さいのがビオラってな感じで区別されている。
ムスカリ
別名、ブドウヒヤシンス。
青く丸っこい花が、ぶどうの房のように連なって咲く。
ものすごく小さいのがチョロチョロと咲いていた。
花が終わった後に球根を掘りあげて、分球して秋に植え付けすれば、
毎年大きな花が咲くのだが、面倒なのでそのまんま。
だが、年々じわじわと増えている。
白梅
裏の空き地にある立派な白梅。
先月行った、梅の名所・太宰府天満宮も、さぞ梅が咲き誇ってきれいだろう。
お母ん曰く、いい香りが漂っているらしいのだが、自分は梅の香りが感じられない。
その他にも、フリージア,スイートピー,アリッサム,バラなどの香りも感じられない。
嗅覚に異常があるのかもしれない。
ヒヤシンス,スイセン,シンビジューム,カトレア,キンモクセイなどは感じられるのだけど・・・。
ふきのとう
雪国では、雪をかき分けて咲く姿から、
福寿草などと同じように、春よりも冬のイメージが強いかもしれない。
つぼみの状態では、山菜として天ぷらなどに調理されるが、
自分はこれを微塵にも美味しいとは思えない。
タラの芽も同様、あれも美味しいとは思えない。
フキの茎の煮物は好きだけど。
春の花 番外編
チンゲンサイ(青梗菜)
売れ残ったチンゲンサイの苗、とうが立って花が咲いた状態。
アブラナ科らしく、菜の花そのものの花を咲かせる。
花の部分も普通に食べられるかもしれない。
これからどんどんと、たくさんの花が見られる。
もう半月もすれば、桜が見られるだろう。
近所にある桜の名所になっている公園では、早くも出店の設営が始まっていた。
落葉していた木々も一斉に芽吹きだし、色あせていた野山が色鮮やかになる。
春から夏にかけては植物好きにはたまらない季節だ。
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