よろず戯言

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魔女の宅急便

2014-03-20 22:50:11 | 映画

先日の休みに映画を観に行った。

小芝風花主演、“魔女の宅急便”だ。

角野栄子原作の児童書ベストセラー“魔女の宅急便”。

過去に宮崎駿が原作を元にアニメ化して大ヒットした。

が、今回は満を持しての実写映画化。

宮崎駿のアニメ版と異なり、ほぼ原作に沿った内容らしい。

 

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東洋のどこかの村の物語――。

魔女の家系に生まれた女の子は、一人前の魔女になるために、

13歳になると満月の夜に独り立ちし、

他に魔女の住んでいない遠い街で、一年間修行しなければならない。

 

06

  

魔女の血を引く少女、キキ(小芝風花)は、ふつうの人間のおとうさん・オキノ(筒井道隆)と、

正統な魔女の血を引くおかあさん・コキリ(宮沢りえ)の間に生まれた。

おかあさんの出身の海に囲まれた島の絵を見つめながら、海に憧れて育つ。

そんなキキが13歳になり、両親と村人たちに見送られながら、

魔女の古い掟に従って、満月の夜に相棒の黒ネコ、ジジ(CV:寿美菜子)と一緒に、

ほうきにまたがり出発する。

 

04

 

キキとジジがたどり着いたのは、海に囲まれた島の街、コリコ。

街を散策し、活気に満ちた漁港、たくさん人が行き交うコリコ通り、

のどかで美しい山と、賑やかな街と港、そして広大な海。

幼い頃から憧れていた、おかあさんの出身地の絵にそっくりなこの街が気に入り、

このコリコの町で修行することに決める。

 

02

 

だが、初めての街で行くアテのないキキ。

動物園のカバのわらのベッドで一晩過ごすも、

飼育員に見つかり、あわや警察に突き出されそうに。

お腹も空いて、途方に暮れてぼんやり飛んでいると、丘の上に風車小屋を見つける。

風車小屋の隣から美味しそうないい匂い・・・。

フクオ(山本浩司)とおソノ(尾野真千子)が経営する、

街で人気のパン店・グーチョキパン店だった。

 

気のいい おソノは、行くアテのないキキを察して、

店の隣の風車小屋に寝泊まりさせることにする。

そしてキキはお店の手伝いをしながら、

空を飛べる特技を活かして、お届け物屋さんを始めることに。

だが、いくら経っても、お届け物の依頼はなく・・・。

 

01

 

そうしていると、初めてのお客さんが!?

キキと同じくらいの歳の少年が、本を小学校まで届けて欲しいとやってくる。

初仕事に舞い上がるキキ、急いで本を小学校まで届けると、

さっき依頼した少年が自転車で慌ててグラウンドに入ってくる。

少年の名はとんぼ(広田亮平)。

空を飛ぶことにとても憧れていて、ほうきに仕掛けがないか確かめるため、

またキキの飛ぶ姿や速度に興味があって、本の配達を依頼したのだった。

初仕事なのに、本当の配達依頼でなく怒るキキ。

 

07

 

その後、ひょんなことがきっかけで、

キキのお届け物屋さん、“魔女の宅急便”は大評判に!

たくさん仕事が増えて、修行も順調! 充実した日々を送っていたのだが・・・。

いいことばかりではなく、辛いことにもぶつかってしまう。

キキの悪い噂が島じゅうをめぐり、

それがきっかけで自信を無くしてしまったキキは、とうとう空を飛べなくなってしまう。

 

そんなとき、動物園の人気者、仔カバのマルコが病気に!?

動物園の園長さんの依頼で、遠く離れた島に居る獣医さんの所まで、

マルコを届けて診てもらって欲しいとの依頼が!

だが、島とその周辺は大嵐。

空も海も大荒れ。

島じゅうの人が見守るなか、意を決してキキは ほうきにまたがる――。

 

05

 

まあまあ面白かった。

宮崎アニメとは大筋は同じだが、テイストがまるで異なる。

自分はこっちの実写版の方が好きだな。

アニメよりもこちらの方が圧倒的にテンポいい。

キキのキャラも、断然こっちの方が好き。

とんぼなんか、アニメの軽いチャラ男風のアイツは大っ嫌いだが、

こっちのとんぼは、本当の飛行バカで、おどおどしていてすごく好感が持てる。

 

なによりも、キキ役の小芝風花ちゃんがキュートでたまらない。

容姿が特別かわいいというわけではないが、

なんというか悪いけれど、ちょっとあか抜けない感じというか、

田舎くさいイモ娘っぽさもあり、不器用そうなところが初々しく見え、

辺境の村から街にやってきたという、キキのイメージにピッタリだ。

初映画が主演で、しかも世界的にも有名なキャラクター。

自身も吐露していたが、そのプレッシャーはどれほど大きかったことか。

役は13歳だが、本人は16歳とのことで、今後期待の女優さんだ。

 

で、その母親役に宮沢りえ。

あの宮沢りえが、こんな大きな子どもの母親役かあ・・・。

初めて観たのが、“ぼくらの七日間戦争”。

花も恥じらう初々しい女子中学生役だった。

当時小学生だったっけ、なつかしいな。

で、ぼくらの七日間戦争を思い出すときに最初に頭に浮かぶのは、

やっぱりキンカン仕込んだ水鉄砲

そして頭に流れるBGMは、TMNのSEVEN DAYS WAR。 

 

パン屋の夫婦はアニメとあまり隔たりない。

途中のフクオがツボった。

フクオだけは、アニメよりも出番もセリフも多い。

 

そしてキキの相棒、黒ネコのジジだが・・・。

アニメと異なり、ほとんど空気。

さすがに犬のように調教できず、本物は使えないようで、CGで再現されていた。

 

ナレーションは原作者の角野栄子氏。

そして実はワンシーンだけ、ご本人がゲスト出演なさっている。

すごく嫌な感じの役で、それが角野氏と知ったとき笑ってしまった。

 

子どもが観ても解りやすい構成。

先にも書いたけれど、アニメよりもテンポがいいので、

小学生でも途中で飽きたりせずに最後まで観られると思う。

春休み間近、ドラえモンもコナンもしんちゃんも仮面ライダーも雪女もいいけれど、

アニメや特撮だけでなく、たまには実写を観せてみてはいかがかな?

大人が観てもじゅうぶんに楽しめるはず。

 

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前売特典でもらった、付箋紙セットのノート。

台紙の裏側はタイトルなどが印刷されていて、中央で折り畳んで冊子状になる。

ジジの形状のものは使いずらそうだ・・・。

 

 



2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
魔女の宅急便、とても懐かしいですね。 (トモユキ)
2014-03-23 15:23:03
魔女の宅急便、とても懐かしいですね。
自分も昨日映画館に観に行き、今日の朝には
本棚に置いてあった原作第1巻を約20年ぶりに手にとって、
原作、ジブリ版、実写版とで、どう描写されたのかを比べながら
最初から最後まで読みふけっていました。

登場人物と街並みが昭和の日本みたいだったので、違和感バリバリでしたが、
話の内容自体は、ジブリ版は第1巻から、実写版は第2巻(洗濯物の話のみ1巻)から、
エピソードを3つほど選ばれ、それらについては原作に沿った
描写がされているなと感じましたね。
ジブリ版の方は、絵描きとの出会い以降オリジナル要素多いですが。
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トモユキさん、こんばんは。 ()
2014-03-24 00:39:35
トモユキさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。
 
おおー原作を読まれているのですね。
自分は原作を知らないので、それと比較することはできませんでしたが、
宮崎アニメ版と比較しながら鑑賞し楽しみました。
原作は今回の実写映画化に合わせて文庫版が登場したので、
今度購入してみようかな?とか思っています。
 
街並みは確かに日本っぽかったですね。
ファッションなんかは、高度経済成長期みたいでした。
ロケは小豆島で行われたらしく、建物もセットのみならず、
実際の町並みも一部使用したとのことで、
瓦屋根の家なんかは、そのまま使用したんじゃないかと思います。
 
原作のとんぼが、実写版よりかアニメ版よりなのかが一番気がかりなところです。
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