よろず戯言

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豆腐小僧

2011-06-16 00:28:00 | 映画

先月のはじめに子どもを連れて観に行った。

CGアニメ映画、“豆腐小僧”。

3Dの長編アニメとしては日本初の作品だとか。

 

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原作は京極夏彦氏。

名前はよく知っておれど、こんなのを書くひとだとは知らなかった。

よくよく調べてみると、「妖怪研究家」という肩書きも持ち、

あの“ゲゲゲの鬼太郎”の水木しげる氏とも親交があり、

自己の作品も、この豆腐小僧をはじめ、妖怪が主役だったり主題の小説ばかりだった。

もっと硬派?な、ミステリー小説作家だとばかり思っていた。

監督は“あらしのよるに”の、杉井ギサブロー氏。

 

自分は水木しげる作品をはじめ、妖怪物が好きで、

ましてや、“豆腐小僧”など超マイナーな妖怪が主人公のアニメだなんて!

すごく興味を抱き、公式サイトで予告編のムービーを観ると・・・・。

なんだこれ・・・ショボいCGだな・・・映画なのにピーピングライフ並じゃないか。

ちょっと前にディズニーの美麗なCGアニメ、

塔の上のラプンツェル”を観ていたものだから、なおさら見劣りしてしまう。

 

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観るつもりはまったく無かったが、

子ども二人が「みた~い!」っていうものだから、

しょうがないなあ・・・じゃあってことで観に入った。

CGがショボかろうが、内容が面白ければいい。

 

ところが近所の映画館、どこも3D上映しかやっていない!

うわー2Dでいいのに・・・

ゲームなどでも3D酔いしてしまうので、3Dの映画には抵抗があった。

さらに通常の鑑賞料金に、3D鑑賞料金400円がプラスされるというのも痛い。

でもまあ、子ども達のため。

いや・・・自分もちょっと見たくなる。

3Dメガネを持って、ポップコーンを抱え劇場へ――。

 

最初は違和感を感じたが、馴れるとなんてことはなかった。

ただ自分は近視で、ふだんからメガネをかけており、

その上から3Dメガネを装着し、メガネonメガネになってしまい、

3Dメガネが大きめに作られているとはいえ、鼻のあたりがちょっと煩わしい。

 

ストーリーは子ども向けに、ちょっとはしょった感があり、よく理解できなかったろうな。

豆腐小僧の妖怪たち(善)と、化けダヌキたち(悪)との構図くらいしか理解できなかったろう。

まあ子どもには細かいことは要らず、そんなものでいいのかもしれない。

 

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CGはやっぱりショボかった。

(いや、ピーピングライフよりはずっと良かったけれど・・・。)

妖怪はまだいいが、人間のCGはどうしてもああなってしまうのだろうか?

自分がアナクロニズムなのか、やっぱりアニメはCGよりもセル画がいい。

登場する妖怪が少ない・・・妖怪好きには寂しい。

水木色を消すため、有名どころの妖怪たちも、

既存のデザインにとらわれずにデザインしたそうだが、判りにくい。

まあ主要の何体か以外は、ろくに台詞もないのでぞんざいに扱われても仕方がないか。

 

あとは声優かな・・・。

主役の豆腐小僧は、深キョンこと、深田恭子

実写版 映画“ヤッターマン”のドロンジョ様には、一発でKOさせられたものだ。

イマイチのようだけど、キャラ的にはこれでいいのかもしれない。

がんばっているのはよく伝わった。 

 

ダルマ先生役の武田鉄矢

“先生”だから、武田鉄矢が起用された?

これは、ちょっと厳しかった・・・すごく棒じゃないか・・・?

金八先生や刑事物語のような熱い(暑苦しい)演技はどうした?

袖引き小僧役の小池撤平

イジけた感じはよかったけれど関西弁に違和感。

オカマっぽい化けダヌキ役の、はるな愛

そのまんまやん!

死神役の大泉洋

これは良かった、あのしゃべりが、

お茶目でそれでいてシビアな死神にぴったりだった。

 

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子ども二人は大満足で、帰りにショップでグッズをねだられる。

クリアファイルとか、シャーペンくらいなら買ってやろうと思ったが、

うえのお姉ちゃんは、ダルマ先生のマスコット付きポーチ。

ちょっと高いけれど・・・これはまあ使えるだろう。

 

下の子は、豆腐型メモパッド。

豆腐小僧がずっと携えている、お盆に乗せた白い豆腐、それに見立てたメモパッド。

お盆型の台紙の上に、白い正方形のメモパッドが乗っかっているだけ。

電話の脇に、オフィスのデスクに・・・・って子どもがこんなの何に使うんだよ・・・。

 

鑑賞料に、ポップコーンとかドリンクとかに、パンフやらグッズ。

全部で9,000円以上使ってしまった・・・。

 

それにしても観た後に、やたら冷や奴が食べたくなった。

豆腐のシズル感だけは、とてつもない映画だった。

 


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