よろず戯言

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もしドラ

2011-06-24 00:53:33 | 映画

休みを利用して映画を観に行った。

AKB48前田敦子 主演の映画、“もしドラ”。

 

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正式なタイトルは、

 “もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら

長過ぎるので、以後、“もしドラ”と表記する。

前売券やパンフレットを買うときに、さすがにタイトル全部言えないので、

「もしドラの前売券を一枚・・・。」みたいに言って購入したが、なんとなく恥ずかしかった。

 

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座席券も「もしドラ」と略される・・・。

 

何ヶ月か前から、映画館で予告編が流れていた。

なかなか面白そうだな~と思い、迷わず前売券を買っていた。

ところが、公開直前、主演の前田敦子が、AKBの人気投票みたいなので、

見事一位になり、メディアで注目されるようになった。

それでちょっと気が引けてしまい、観に行きたくなくなっていた・・・。

  

実のところ、AKB48をあまりよく知らない。

「エーケイビー」をほんの最近まで「アキバ」と読んでいた。

ようやっとメンバー4・5人の顔と名前が一致するようになった。

リリースしている曲も、テレビで聴いたことある程度で、ほとんど知らない。

そんなだったので、主演がどうとか気にしていなかった。

 

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だが、その前田敦子を含め、最近異様なまでにメディアに取り上げられ、

同時にAKBの熱狂的なファンも目にする機会が増えた。

その熱狂ぶりたるや、あのモーニング娘のファンなど遙かに凌駕しており、

初めて見たとき、ドン引きした。

モーニング娘のファン層の多くが、大人の男性だったことは知っていたが、

AKB48のファン層も、そうだったとは思わなかった。

 

メンバーが制服のような衣裳を着ているし、なんとなくブリッ娘(死語?)っぽいし、

アダルトな雰囲気の曲も歌っていたモーニング娘に比べ、

AKBは子どもっぽい明るいイメージの曲のように思えるし、

(もしドラのエンディング曲はAKBで、「カチューシャ♪ カチューシャ♪」言ってて、なんやこの歌!?と思った・・・。)

てっきり、小~中学生くらいの女の子と、

高校生~二十歳前後くらいまでの、男子が支持層だと思っていた。

 

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話を映画に戻して・・・。

映画自体は、けっこう面白かった。

こういう青春学園モノでは、今のところトップに立った。

(もしドラ>書道ガールズ>スゥイングガールズ>ウォーターボーイズ>おっぱいバレー)

AKBが全面に出る映画だと思っていたが、そういうわけではなく、

野球部の面々それぞれもきちんと描かれていて、ちゃんとスポ根している。

 

ただ、まったく期待はずれだったのが、「ドラッカー」関係あった?ってとこ。

一応、ドラッカーの「マネジメント」を参考にしながら、

企業の営業を、野球部の運営に当てはめ、適当にこじつけ解釈しながら、

堕落していた顧問と部員を奮い立たせ、周りにも影響を与えながら、

一致団結し、甲子園をめざすというストーリーだった。

 

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部員達にそれなりの実績や素質があり、元々実力はあるが、

いろんなことがあって、結束なく練習もまじめにせず、やる気を失くしていたという野球部。

それを「マネジメント」で立て直すみたいな感じか。

なのでふざけたストーリーではなく、けっこうまじめなストーリー。

 

素人レベルの弱小野球部が、「マネジメント」を参考に、ぶっ飛んだ発想で練習したり、

試合をしたり、本当にあり得ないようなことをしながら、どんどん勝ち進んでいくという、

少林少女”みたいなものかと思っていたが、実にまじめで普通だった・・・。

だけど、それが期待はずれで面白かった。

これが期待していたような内容だったら、間違いなくクソ映画だった・・・。

(少林少女のように・・・)

 

意見の対立、思いのすれ違い、仲間の・・・。

スポ根モノにありがちな内容をもれなく含み、物語は進んでいく。

だが試合の見せ方、テンポが異様に上手かったことと、

設定上あったらしいのだが、登場人物の恋愛感情などを明確に表現しなかったこと、

これらはすごく良かったと思った。

ヘタな恋愛劇を挟むと一気に中だるみして興ざめするから、これはすごく良かった。

 

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俳優だが、主演で新マネージャー役の前田敦子、よく判らなかった・・・ヘタではなかった。

その親友で元マネージャー役の、川口春菜

AKBじゃないけど個人的にはこっちの娘の方がカワイイと思った。

さらに、もうひとりのマネージャー役、AKBの峰岸みなみ

女の子の中じゃこの娘が一番上手かったかな?

引きのシーンだけど、気を失うシーンは迫真の演技だと思った。

顔がシーズーに似てると思うのは自分だけだろうか・・・?

 

野球部員の面々も個性的だった。

自分はほとんど初めて観る俳優さんだったが、

それぞれ主演映画や、ドラマもあって、けっこう豪華な面々だったよう。

際立っていたのは、やっぱり池松壮亮

キャッチャーで前田敦子&川口春菜の幼なじみという役。

童顔の子だが、だいぶ大人っぽくなってきた。

男たちのYAMATOや、UDON,夜のピクニックのときと比べ、ずいぶんたくましくなっていた。

 

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あとは顧問役の大泉洋

事なかれ主義の、頼りのないコーチだったが、前田らに触発され、

一変、陳腐化した高校野球の歴史を塗り替えてやらんと、熱血コーチになる。

その演技はさすが!

大泉洋の大ファンのRBさんには、ぜひ観ていただきたい。 

今でこそ、おしゃべりタレントになっているが、この人こそ生粋の劇団員。

北海道以外のひとはあまり知らないかもしれないが。

 

それにしても、こういうの観ると、

自分の高校時代って何だったんだろう・・・と凄く悲しくなってしまう。

もっと青春すべきだった・・・。

 

部活もそっちのけで、ただひたすら公務員試験の勉強・・・・。

努力が実って競争率の高い難関を突破し、現役合格を果たしたけれど、

自分の抱いていたものと、あまりにかけ離れていた現実に失望し、

たった数年で自ら放棄してしまう・・・。

 

戻れないけど、戻りたい。

高校時代に。

 

 

そういえば青木さやか・・・ものすごく久しぶりに見た。

  

 


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