桃鉄の物件紹介。
今回は長岡と新潟の、柿の種屋&柿の種工場。
桃鉄ではスタート地点の東京からほど近い位置にある新潟と長岡。
序盤で目的地になることも多い。
近畿や甲信越から東北を目指す場合、ここを通ることが多いため、立ち寄る頻度は高い。
長岡には、柿の種屋と柿の種工場が、それぞれ1件ずつ。
臨時収入は特にない。
リスクもあるけれど、臨時収入のあるコシヒカリ水田の方がおいしい。
新潟は柿の種屋が1件のみだが、あられおかき工場ってのがあの会社ならば、
ここも柿の種を製造している最大手のメーカーということになる。
新潟に止まると、まれにえちごや怪獣ダイカーンが現れ、
プレイヤーにサイコロを振らせ、出目に応じて現金を要求してくる。
だが、その額に対して余りあるくらいの高額物件をくれる。
見た目とは裏腹に、いい怪獣だ。
序盤でも十数億もの物件を簡単にもらえたりするので、順位に大きく影響する。
桃鉄2017でも長岡,新潟、両駅とも登場。
長岡は柿の種屋がオミットされて、柿の種工場だけになってしまった。
日本最大の米処、新潟。
日本海側の東北地方への玄関口となる。
古くから米作りが盛んだったこの地域で、やはり古くから盛んだったのが餅・米菓作り。
切餅製造メーカーの有名どころは、本社は新潟県。
せんべいや、あられおかきの米菓も、全国区のメーカーは新潟県が多い。
そんな新潟県で誕生した小粒のせんべい、柿の種。
ファミリー向けのお菓子,旅行のお供,ビールやお酒のつまみ,etc・・・。
今や知らないひとなどいない、国民的なお菓子のひとつだが、
誕生は意外と最近で、大正時代末期。
あられ屋の偶然の事故で生まれた。
小さな小判型のあられを製造していた、長岡市にあった浪花屋。
練ったうるち米のシートを型でくり抜いて、あられを焼きあげていた。
ある日、金属製の筒状の型をうっかり踏んづけてしまう。
元の小判型に修繕することができず、しかたなく歪んだままの型であられを作ってみたら・・・。
三日月型した、なんとも変わった形のあられが出来上がってしまう。
そんなあられを納品すると、取引先の店主が言った。
「この歪んだ形、小判じゃなくて柿の種に似ている。」
これが柿の種、誕生秘話。
20年くらい前にテレビで放送されていた、情報バラエティ番組で紹介されて知った逸話。
柿の種の元祖とされている、長岡市にある浪花屋製菓さんの商品栞やサイトにも、
同じような逸話が記載されているので、この柿の種誕生秘話は間違いないようだ。
だが、この昔みたテレビ番組では、その形状に対して疑問を投げかけていた。
柿の種に似ているから、そう名付けられたといっても、
あの果物の柿の種ってもっと丸っこい半月型の楕円で、こんな細長い三日月型ではない。
“「柿の種」と名付けた店主はボケていた?”なんてことまで、
このテレビ番組はご丁寧に再現VTRまで作って言っていたのを覚えている。
確かにそれは自分も疑問に思った。
自分が知っている柿の種もあんな細長くはない。
そのテレビ番組の、「柿の種に似ている」と言った店主ボケてた説を笑って観ていた。
ところが時は経ち、最近になって、
あのお菓子の柿の種そっくりな形の、果物の柿の種の存在を知る。
丸っこいものや平たい甘柿とは別に、一般的に渋柿とされる尖った形の柿。
大抵の場合、干柿用として店頭に並ぶが、
まれにこの形状でも甘い、渋抜きされた生食用の柿が売られていることがある。
広島に居た頃、“西条柿”という尖った形をした柿の存在は知っていたが、食べたことはなかった。
数年前、西条柿ではないが、やはり尖った形をした筆柿という柿に出会う。
この柿を食べて衝撃を受ける。
種が・・・細長い!
まさしく、柿の種!!
筆柿と、その種。
この形状はまさしく、あられの柿の種そのもの!
あのテレビ番組を思い出した。
名付けた店主はボケていた?・・・よくよく調べもせずにすげえデタラメだなと。
同時に、発掘!あるある大事典というデタラメだらけだった情報番組を思い出す。
細長い筆柿の種をじっくり見ながら、メディアの情報を鵜呑みにしてはいけないなと痛感した。
当時は今ほど甘柿が流通しておらず、
こういった細長い種を目にする機会の方が多かったのかもしれない。
ともかく、長年モヤモヤしていた柿の種の形状の疑問が晴れたのだった。
小分けタイプと、一袋タイプ。
元祖の文字がまばゆい。
ひび割れなど、いびつさが味の浪花屋さんの柿の種。
ピーナッツは入っておらず。
そしてここで、ようやっと柿の種の本題に。
元祖である、浪花屋製菓さんの柿の種。
最近になって、ここ福岡でも普通に手に入るようになった。
これまでは大きなデパートや、信越・北陸の物産展でしか見かけることがなかった。
柿の種といえば、亀田製菓や三幸製菓,越後製菓など、
全国区の大手メーカーのものしか見かけることがなかった。
辛口タイプ。
より形状がいびつに。
元祖の柿の種。
見た目がかなりワイルド。
ゴツゴツしていて、表面にひび割れがあったりと手作り感が強い。
さすがに現在はもう、手作りではないだろうが、
他社のものと比較すると一目瞭然、かなりいびつなのだ。
ファミリーサイズの缶入りタイプも。
手土産にもいいかも。
ワイルドなのは見た目だけじゃない。
実際、食べてみると、食感も味もなかなかワイルド。
よくいえばワイルドなんだけど、大手のものに食べ慣れていると、
この元祖は、けっこう粗い。
歯ごたえは、カリッとした他社に比べ、バリッとした感じ。
なかの空洞が狭くて生地が厚いのか、軽さはなくて歯ごたえがある。
本来のあられに、より近い食感といえる。
こっちの方が好きなひとも居るだろう。
他社に倣ってピーナッツ封入タイプも出していた。
味はしょうゆ味なんだけど、
微妙に焦げた味が混ざっていて、噛んでいて苦みを感じる。
食べ慣れたものと比較すると、それが雑味のように感じてしまい、
どうしても味劣りしてしまう。
ただ、噛んでいると粘り気を感じ、餅らしさ米らしさは元祖の方が強い。
素朴な元祖、食べやすい大手といったところか。
どちらが好みかは、人によるだろう。
以降は、他社のも含めて柿の種いろいろ。
三幸製菓のチーズ柿の種。
チーズ好きの自分が今もっとも気に入っている柿の種がこれ。
ただ、肝心の柿の種よりもナッツが多めで、
そのナッツもアーモンドが極めて少ない。
撮影したものは4粒も入っていたが、1粒だけのときが多い。
亀田製菓が販売している、たねバルシリーズ。
ワインのつまみ用に特化した、大人味の高級柿の種。
味は・・・濃厚過ぎて美味しいとは言い難い。
酒のアテってこういうもんか。
越後製菓の味の追求シリーズの柿の種。
通常の柿の種よりも、ワンランク上の上質柿の種。
以前、激辛スナックの記事でチラッと紹介した大辛柿乃種は、
表面に一味唐辛子がびっしりで本当に辛い。
最近はチョコがけタイプも人気。
十数年前、初めて見たとき、ありえん!って思った。
もっとも知名度高いと思われるのが、亀田製菓の柿の種。
ピーナッツ入りのスタンダードな味。
三幸製菓さんはパッケージに暴れん坊将軍!
受験シーズンにはダジャレ商品も。
ブラックサンダーの有楽製菓と亀田製菓のコラボ商品。
クッキーの代わりに柿の種が入っている。
甘じょっぱい美味さ。
浪花屋さんのパッケージにカニが描かれている。
なんでカニ?・・・と思ったが、なるほどさるかに合戦ね。
カニがおにぎりと交換してサルからもらったのが柿の種だったな。
柿の種のテーマソングなるものが!
当たり前田のクラッカーみたいなノリ。
浪花屋さんのルーツは、その名が示すとおり大阪らしい。
創業者が関西のあられ作りの手法を新潟で再現したという。
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