“ママノリア日記

ママノリアの独り言

風のじゅうたんⅥ

2006年12月07日 | アリノママノリアの日々

僕は落ち葉。落ち葉は僕。
涙も流れない。

それでも僕は泣いていた。
それでも涙は出ない。

泣くって言うのは、涙を流す事じゃなくて、心が泣くことなんだ、そんなことを
考えていたらいつの間にかシャボン玉が朝の闇を彷徨っている。

僕は何度生まれ変わったんだろう?
前世は何をしてたんだろう?
なぜそれを知りたいんだろう?

僕は落ち葉・・・・。

シャボン玉は消えたらどこへ行く?


僕は何から逃げているんだろう・・・・?
てんとう虫の老人が言っている意味がわからなくて。
チャンスってなんだろう・・・?

「ピーノ・・・・会いたい・・・・・」

恋人よ、今君はどこだ。

「ピーノ・・・・君もこの空を見ているのかい?
今、会いたい・・・」

感情が、あふれ出そうな瞬間冷たい、冷たい風が吹きすさんだ。
僕は風のじゅうたんとも気づかず、吹かれるまま身を任せた。