“ママノリア日記

ママノリアの独り言

風のじゅうたんⅣ

2006年12月05日 | アリノママノリアの日々
僕は落ち葉。落ち葉は僕。
空から、はらはらと舞い落ちる結晶。

今年の初雪が軽井沢を包み込む。

てんとう虫の老人は、最後の最後に‘信じるものは救われる’と言った。

僕は、少し積もった雪を布団にして月を眺めている。
まるで夢のような世界を信じられず、自分の顔をつねってみる。
「痛い・・・・」

三日月は、僕らを照らす。
雪は淡々と降り積もる。
星は、人の心にに愛しさを灯す。
風は、流れるまま。
木々は、風が吹くまま揺れる。

人は・・・・・。

てんとう虫の老人は言った。
逃れようとする人には、逃れられるチャンスがあるのだと。
そのチャンスを君は得たのだと。
その先どうなるかは君次第だと。

僕は目を閉じた。