“ママノリア日記

ママノリアの独り言

晴れのち虹

2007年05月22日 | アリノママノリアの日々

大きな露天にきれいで柔らかな水、燦々とお日様の光が反射して、まるでパラダイスのよう。

首を壁にもたれて、空を見る。

眩しいよ、
目が開かないくらい。
目の矛先をかえると。


虹。


お絵かきがしたいな、包まれたこの時の中で、明るくて優しい色を沢山使ってさ。

なんだかね、幸せだよ。
晴れのち虹の今。

気持ちいいね、優しくなれるね、この水みたいに。

空をみたらやっぱり晴れのち虹で。

やっぱりやっぱり幸せだね。



信者

2007年05月21日 | アリノママノリアの日々

信じようと思う。 何も願わずに。

それだけで何か変わる気がするよ。

昨日までの自分は捨てようと思うんだ。
前を向こうよ、ありきたりだけど。
やっぱりそれが一番だよ。

笑おう、な、笑おう。
そして笑いの種を蒔こうよ。

誰かの心にきっと花が咲くさ。
ここから全てが始まるよ。今から、何にもないところから。

僕ら今を生きてる。僕ら今に生かされてる。

信じよう。
全て信じよう。


なんだか幸せ、だね。






忘れもの

2007年05月20日 | アリノママノリアの日々

大切な親指くらいのライトを僕は革のチェーンにかけている。
会社から車までは山を登らなければいけなくて、距離もあって、夜遅くに仕事が終わる僕にとっては必需品なのだ。

久しぶりの休日だから、定番の一人温泉に決めて、風情のある山のなかの温泉へお世話になった。

浅間山、高峰高原など一望できるその温泉、僕は大好き。

その温泉でゆっくりつかってから脱衣場で服を着て、何気なくライトをつけてみた。でもライトはつかなかった。電池がなくなったみたいで。
僕はセンター部分を回し電池を取り出してもう一度はめなおした。

そして浅間山にお別れして車で家路に向かった。数時間後、コンビニで財布を取り出した時に、ライトが半分ないことに気付いた。さっきはめなおしたとき回すのが弱かったのかな。

僕にとっては親指程度だけど大切なもの。

いろいろなところを探した。だけどなかった。

僕はもう一度温泉に向かった、一時間かけて。寝ころんだ芝、登った展望台、車への道、探したけどどこにもなかった。
僕は温泉のなかにもう一度入った。
するとカウンター受付のおじさんの前に「忘れもの」の表示。

あった。


親指程度のペンライト。 しかも電池部分の半分だけ。

ここの温泉の人は捨てなかったんだ。
普通は「ゴミ」としてすてるだろうに。
僕はびっくりした。半ばあきらめかけていたのに。感動した。

おじさんありがとう。僕は頭を下げた。おじさんが喜んでたよ、それが嬉しかった、いい顔だった。

ここの温泉大好き。そんな人たちが、色んなところに愛情をかけてくれてる、行けば感じるよ。

ありがとう。




花咲くころ

2007年05月19日 | アリノママノリアの日々



HANASAKUKORO

胸の中で、
花咲くころ。

僕は誰かを疲れさせていて。

白い帽子をカブッタ料理人。
おいしい料理をいつも出すよ。

眼鏡をかけた、おじさん、今日は少し不機嫌だね。

花咲くころには機嫌は直るかな。

疲れるのは、僕も一緒だよ、
おじさんと一緒だよ。

だから僕も本当は少しだけ悩んでいるんだ。

でも、半ば諦めかけていて。

でもおじさんのこと嫌いじゃないんだ、本当は大好き。
だから、本当はおじさんが疲れるのは嫌なんだ。

ねぇ、花が咲こうとしているよ、おじさん、見える?
子守唄も聞こえてくるね。

僕のね、胸にも一凛の花が風に吹かれて飛んできたよ。
なんだか寂しいね。
でも微笑ましいね。


ねぇおじさん、一緒に笑ってくれる?
僕と一緒にね。

でも本当にうれしいときにしてほしんだ。
だっておじさん疲れるの僕は嫌だから。


五月に、やっと花が咲くんだね。

綺麗。
本当に綺麗だよ。

おじさん

迫り来る時

2007年05月18日 | アリノママノリアの日々

大魔王がここにいて。
大魔王は臆病者。

闇に紛れて襲うはずが、闇に恐れてしまったみたい。

大魔王は寂しがり屋。
誰かを励ますつもりが、励まされたりして。


優しいの?
冷たいの?
どっちなの?


答えなんて何通りもあるんだよ、決めつけないで。


大魔王は涙を流したよ、キラキラキラキラ光る涙を流したよ。

そしたら、誰かが溺れてしまったみたい。


それから大魔王は一切泣かなくなりました。涙を決して流さなくなりました。


やがて木が枯れ、花は枯れ、全て朽ち果ててしまったみたい。

大魔王は最後にもう一度泣くことにしたようで。

だけど、涙がでてこない。どうしても。

泣き方を忘れたみたい。

それが悲しくて寂しくて、沢山沢山泣いたみたい、沢山、沢山。


大魔王、今は静かに眠っているよ。