はぐれ雲

毎日世界のどこかや身の回りで起きることを自分のことばで書いていきます。かなり過激な場合もありますがいつも本音です。

好色五人女

2020-08-01 07:27:58 | 日記
夕方陽が射してきた。、本日の第三食=おでん。
大根半本と、うでたまご4個はあらかじめたっぷりのお湯でコトコト煮こんでおく。
大根が柔らかくなる間、友人から借りてきた井原西鶴の”好色五人女”を読んだ。 約300年前に実際あった事件をベースにした恋愛悲話五つ。ちょっと面白い。

読んでるうち首をかしげる。物語には”好色”な女なんてひとりも出てこない。
お夏もお七もやたら純情なだけ。好色=恋に生きたということか
京都・暦屋おさんは今小町と歌われる美しい人妻。
長い髪を、金の元結いで結んでスッと梳き流し、藤の一房をかざして歩いて来る
その姿には京のあまたの男たちも注目:
しかし人妻おさんは手代と恋に落ちて・・・。
不器用で、潔くて、決して男好きなどでは無いおさんが山奥に隠れ住むが。
おっ、いいじゃん。いいじゃん。 わたしはおさんの生き方が好き。
不義密通は町内引きまわしの末、獄門さらし首。 ひどい話もあるもんだ・・・。
今そんなことしたら、日本中がさらし首だらけになってしまうにちがいない。

そろそろおでんが煮えたころあい。 良い匂い。。
こどもたちがおでんはおかずにならないよ。といつも騒いでいたのを思い出す。
今夜は味噌にみじんネギ、かつおぶしとごま油を合わせて火にあぶり”焼きみそ”をこさえた。

さらし首、さらし首、日本中がさらし首。とつぶやきつつ大根にたっぷりの練りからしをつけて
がぶりと噛みつく。 アチチッ!