はぐれ雲

毎日世界のどこかや身の回りで起きることを自分のことばで書いていきます。かなり過激な場合もありますがいつも本音です。

ローテンベルグの空気はスミレ色

2020-08-25 08:40:26 | 日記

わたしはさびしいとき~
悲しいとき~
ドイツの街。ローテンベルグの春を思い出します。

3年前、暮れそうで暮れないたそがれ時にその街へ着いた。
うん。夜来香のような良い匂い。
あたりはレモンイエローの壁の家がいくつも立ち並び
広場があり、野菜や果物を売ってる小さな屋台があった。

広場でひげのおじいさんがフルートを吹いていた。
影ぼうしがまだうっすらとある。

夕風がそより。ドイツの初夏。。
「ああ、わたしはこの町に生まれるはずだった。」
そのとき体の中で魂がそうつぶやいた。

人も大勢いたし友人5人いたがことばを交わしながらもわたしはひとりだった。
ふいと全然別な思いにとらわれていたから。
あー、手配旅行でひとりぼちで来るんだった。す、すみません。
ひとりが楽しい。ひとりで寂しくないってみんなあると思うんだ。

ホテルアイゼンフートはおっかなかった。
古い古い建物。真夜中に忠世の騎士の幽霊がガシャン、ガシャンと出てきそう。
でもそれは、ロビーで受けた馬の騎士像や鉄仮面から受ける印象だけの杞憂に過ぎなかった。

チェックインして部屋に入ると、ベッドは清潔でピローケースに家庭的な刺繍がされており
暖かく、おもてなしをしてくれるかんじ。手造り風のパッチワークのベッドカバーも淡いオレンジで
イケている。アンティークな部屋だけど洒落たロココ風のソファとテーブルが続き部屋にあった。

ちょいとちい散歩してくるわ。とユーロを3000円ほど。持って出ていった。
春なのに~一年中クリスマスグッズが売っているお店。
ホワイトのツリー。モーツァルトのちょこれいと。スノウマン。赤い手袋。ベル。星。

うしろからトントンと。叩く奴がいる。ああムカつく。
「もうすぐ夕飯だ」と。

間に合わせます。
さっき目をつけた可愛いお店でシュネーバル(雪玉)を買って歩きながら食べた。
サクサクとしてまずくはない。そうそううまいものは名物にはないと思う。
ザッハトルテはちょっと苦手。チョコが濃ゆい気がした。
ああ、口が3つ欲しい。

オープンカフェというか通りに面してワインやビールを出してる店が。
ドイツのビールは生ぬるいかと思ったがジョッキに水滴が。
5人があっちから手招きして、びいるをまず飲もうじゃないか。とグイっと乾杯のしぐさ。
へへ・・・えへへ・・・と言いながら合流。

のどかーいた。ルービ飲もうやと連呼。あー~ドイツのビールはうみゃい!
ぼろぞうきんが水分をどんどん吸い込んでいく感じ。
ややあって・・・ジャーマンポテト<肉じゃがみたいなもんが出てきた。うまい!

ゲルマン民族って、とってもきれいなんだね。うらやましかね。
ローリングストーンズの As Tears Go By が頭の中でリフレイン。

美しい街。お伽の街。日本にはこんなメルヘンな街はないもんよな。
ここが10としたら京都は4.いや2くらいかな。


もう、死んだら人間に生まれたくないし、木や草花も動けないカラいやだ。鳥も動物もカンニン。
昆虫はもっといやだけど・・・・とにかく今世でもう「無」に帰したい。永遠に。
だけど、でもローテンブルグにはもう一度行きたいと願っている。
いえ、実現させる。

ドイツ難民の方々もきっと
生きてて良かったと思うよ。
この町を見たらね!


ブログやってたんだけど、自分のためにブログを書いてるんだか、ブログのために自分がいるんだかわからなくなって3年前にやめてしまいました。ぼちぼちと・・・・・。