はぐれ雲

毎日世界のどこかや身の回りで起きることを自分のことばで書いていきます。かなり過激な場合もありますがいつも本音です。

釣り針のネックレス

2020-08-22 07:20:00 | 日記
横田基地内の病院で口腔外科のバイトをしていた。ずいぶん前のことだけど。
医学用語の勉強を必死でした。
患者さんのユッピー(愛称)に告られた。
デートはニコラスやトラットリアによく行った。
ユッピーは黒人(という言い方は失礼なのか)基地でいっとうハンサムで真面目、
何度目かのデートで誕生日にプレゼントをしてくださると。
お店はSun Godがいいとわたしは言った

それは釣りバリのネックレスやった。
銀ででけていた。
キラキラ光ってた。
なんやらインデイアンの戦士のシルエットと
ミシシッピ―リバーのざわつく波が見えた気がした。
すこうし遠いごこちしてまぶしかった。

横田基地のすぐそば。
夕暮れ。西陽を受けた小さな店。「Sun God」
インディアンジェリーしか売ってなかった。

ふと。後ろをふりむくとインディアンの精霊がいるような気がした。
(I will demonstrate my holy power )とか言うた。 わたしは
(I just don't care, it's the life I choose )と心でつぶやいた。

うれしかった。
生まれて初めてわたしのためのお守りを手に入れた。

福生。ここは「限りなく透明に近いブルー」の舞台やった。

遠くで花火が鳴っていた。