秋祭りのシーズンがやってきて、播州では「たいこ」の出番である。
太鼓の叩き手である、子どもたちも練習の仕上げに入っている頃だろう。
正式には何と呼ぶのがいいのかは知らないが、地元の者は単に「たいこ」
と呼んでいるような気がする。
布団太鼓とか屋太鼓などと呼ばれることがあるが、聞いてもしっくりこない。
地元の者にとっては、あたりまえのことなので疑問に思わないのだが、
そもそも「たいこ」とは何なのか?
神輿に形は似ているが神輿ではない。
太鼓は雷に擬して雨乞いの神具とも言われており、豊作つまり天の恵みに
感謝する儀式であるのかもしれない。
何にせよ、街角から子供たちの囃子声と太鼓の音が響き始めると
そわそわ、わくわくしてくるのがこの季節だ。