拓栄建設株式会社 社長のブログ

大田区の建築会社社長が感じた事・お役立ち情報、雑学・趣味である釣りの釣果・ペットのチワワの成長記録など
ご報告します。

コーキング(シーリング)のお勉強・・・種類と用途と場所~適材適所が肝心

2015-10-08 11:47:39 | 建築
東京都大田区で拓栄建設の社長やってます。


コーキング材は、必ず劣化します。特に外部に使われていると
紫外線や雨・風それに建物の揺れなどによる変形で
室内に比べて早く寿命を迎えてしまいます。

写真は、8階建てマンションの外壁目地部分に施工された
コーキングですが!
見た目ですぐに寿命を過ぎている事が解ります。
コーキングの効果が失われた事で雨水が浸入して
建物の老朽化が加速してしまいます。

そんなコーキングですが!!
適材適所が肝心です。

コーキング材には、様々な成分の物が有ります。
その成分の特徴により施工箇所との相性が悪い場合は、
まったく接着しない場合なども有るのです!!!

一般の方がホームセンターなどで購入できるのは、主に
シリコーン系、ポリウレタン系、変成シリコーン系、ポリサルファイド系
の4種類程度。

この他に我々プロは、アクリル系、アクリルウレタン系、SBR系、
ポリイソブチレン系、ブチルゴム系、油性コーキング系など様々な
成分の材料を施工条件により使い分けます。

又、それぞれ1成分型と2成分型(2種類の材料を混ぜ合わせる)
の物が有るんです。


劣化したコーキング

ご自分でコーキングを行う際は、お店の方にどの様な場所か?
どの様な用途で施工するかなどを説明してアドバイスを
もらってから購入して下さい。

コーキング材の値段には、大分幅が有ります。
安ければ良い・・・とか 高いから大丈夫・・・
ではダメです!!

これまでの説明で不安を感じた方は、我々プロに
ご用命下さい<(_ _)> 費用は発生しますが!(^o^)



*コーキングする場所が湿っている場合は絶対に乾かせてから
 行ってください。(特殊な材料も有りますが・・・)
 湿っているとすぐ剥れてしまいます。

*コーキングの跡にペイントする場合は、シリコン系の材料は、
 避けて下さい。塗装が出来ませんので(~_~;)

*使用するコーキング材専用のプライマー塗布も確実に
 行ってください。
 プライマーとは、接着力を強くする為の仲人の役目をします。

コーキング(シーリング)のお勉強でした(^_^)/