拓栄建設株式会社 社長のブログ

大田区の建築会社社長が感じた事・お役立ち情報、雑学・趣味である釣りの釣果・ペットのチワワの成長記録など
ご報告します。

中小建設会社の働き方改革・・・不安と必要性について

2018-07-05 17:14:30 | 建築
東京都大田区で拓栄建設の社長をやってます
当社HP

働き方改革法案が先日、可決・成立されました。

我々、中小零細の建設業者の経営者にとって大きな不安であり
且つ、重要課題だと感じています。

少し前に大手建設会社受注の新国立競技場の現場で
一次下請け業者の若い現場監督が自殺し
残業による過労死と認定されました。

なんと、1日平均6時間半以上の残業が1カ月以上続いていたらしいのです


こんな事が有っては、今の若い方たちは、建築業界に不安を抱き
進んでこの業界に入ろうなどと思わなくなる事でしょう!!

結果、人員不足に拍車をかけて日本の建設業界は破滅してしまうのでは?
と心配でなりません。

自分がこれから就職活動をしようとする若者に立場を入れ替えて
考えると、建設業界の3Kと言われる悪いイメージに加え長時間労働
低賃金、そして上記の様な過労死のニュースを聞けば

決して現在の日本の建設会社に就職希望をする事は無いと考えます!

これからの日本の建設業を守って行くには、労働条件の改善が絶対的に
必要と考えていますが・・・・・

現実的には、経営者の立場から考えると大きな問題が有ります


第1の問題として、ゆとりを持てる工事期間が頂けないのが現状。

建築業界で昔から言われている標語で・・
『1に工期、2に工期、3,4が無くて、5に安全又は、予算』などと言う
高度成長期時代の悪しき名残が続いているのです。

公共工事でも民間工事でも大部分の工事は、予定工期が守れない場合
大きなペナルティーを受ける事になるからです。

第2の問題は、予算の厳しさです。

社員にたっぷりと休みを取って頂き、最少限度の労働時間を設定し、
高額の給料を支給したいのは何処の建設会社の経営者でも
同じだと思います・・・が!!

現状ではそうもいかず・・・(~_~;)
大手建設会社以外は、大変に厳しい実行予算で
四苦八苦しているのです。

そんな大きな問題が私に働き方改革について不安を感じさせています

建設業界の将来を考えると・・・出来る事から実施しなければ!!
気持ちばかり焦る今日この頃!!

バブル全盛期、建設業界は大忙し。私もその当時の一人でしたが
早朝から真夜中まで毎日毎日、休みも取れず現場に詰めていました
おかげで、自分の子供たちが起きている時に逢えることはマレ(>_<)
1年間で休みをとる事が出来たのが5日間などと言う年も・・・

そんな事ではいけない!!と・・(>_<)
今回の法案成立のず~っと前から

当社では、特別な事が無い限り会社では5時半に
全員帰宅する様に義務付け、現場でも特殊な工事以外は6時には
現場内の清掃を完了して帰宅するようにしてきました。

今後の目標は、完全週休2日の実現を考えています
今すぐにでもそうしたいのですが・・・

???・・・????

建設業の仕事が魅力の有るやりがいの有るかっこいい職業にしなければ・・・
日本の建設業界発展の為の絶対条件と考えています。。。
超難問ですが(*_*)