大人でもあります。気づかないうちに自分もそうなってるかも…気をつけなくちゃいけませんね。
ある小学校での話。教室で生徒たちそれぞれに自己採点をしてもらいます。
「丸つけをしてもらいます、赤ペンだしてー」
「せんせー、青でもいいですかー」「いいですよ」
「緑でもいいですかー」「いいですよ」
「黄色でもいいですかー」「いいですよ」
「金色でもいいですかー」「…」
悪意はありませんが、いい加減にしろと怒りたくもなります。子どもですから単純に甘えたい気持ちの表れです。たまにはつきあってあげてもいい。でも、ちゃんと丸つけをしたいまわりの子のことは見えていませんね。だらだらと続く場合は問題です。さて、どうしたものか。
怒って黙らせることもできます。どこまで甘えが許されるか試しているだけですから、駄目だとわかればそこでとまります。時間がないときは怒ってしまこともあるでしょう。
これには問題もあります。怒られるからやめただけだから。いまここが勉強をする場であること、さらにまわりの子の勉強するチャンスを奪っていることに、気づいてやめたわけではないからです。
怒られたときだけやる(やめる)。授業中の教室で、先生やクラスメイトと、自分がやるべきことが見えていないのです。おうちの延長になっています。言いわけばかりというのも、根っこはここにあります。
先ほどの話の続きです。ベテランの先生はこうしました。
「せんせー、青でもいいですかー」
「でけーん(だめー)。先生が赤て言うたら赤で」
「えー、赤持ってきてないー」
(ニヤリ)先生の手には20本ほど赤ペンの束。
「だと思って赤ペン用意してある。借りに来なさい」
怒らずにすみました。ここが甘えの通用しない場であることも伝わりました。次からは自覚ができる子がぐっと増えます。
それでもなお、脱線する子もいますし赤ペンを忘れる子もいます。今度は、ここは勉強をする場であり、まわりの子が勉強するチャンスを奪ってはいけないことを説(と)いて聞かせる必要もあるかもしれません。一対一で。
「まわりをみてごらん」「気づいてる子はもう赤ペン用意して丸つけ始めてるよ」「あなたにはできるかな?」
怒ってしまうのにくらべ、ちょっとした工夫がいります、時間と手間はかかるので、ゆっくり見守る心構えも必要です。ここが先生の腕の見せ所なんです。もちろん親御さんもですよ。
怒っても怒っても言うことをきかないとお困りなら、こんな方法もあるのです。試してはいかがでしょうか。(塾長)
なぜできないかより、どうやったらできるかを試そう|高校入試をむかえて
なぜできないかより、どうやったらできるかを試そう(2)|家庭でも使えるキッズスキル
ある小学校での話。教室で生徒たちそれぞれに自己採点をしてもらいます。
「丸つけをしてもらいます、赤ペンだしてー」
「せんせー、青でもいいですかー」「いいですよ」
「緑でもいいですかー」「いいですよ」
「黄色でもいいですかー」「いいですよ」
「金色でもいいですかー」「…」
悪意はありませんが、いい加減にしろと怒りたくもなります。子どもですから単純に甘えたい気持ちの表れです。たまにはつきあってあげてもいい。でも、ちゃんと丸つけをしたいまわりの子のことは見えていませんね。だらだらと続く場合は問題です。さて、どうしたものか。
怒って黙らせることもできます。どこまで甘えが許されるか試しているだけですから、駄目だとわかればそこでとまります。時間がないときは怒ってしまこともあるでしょう。
これには問題もあります。怒られるからやめただけだから。いまここが勉強をする場であること、さらにまわりの子の勉強するチャンスを奪っていることに、気づいてやめたわけではないからです。
怒られたときだけやる(やめる)。授業中の教室で、先生やクラスメイトと、自分がやるべきことが見えていないのです。おうちの延長になっています。言いわけばかりというのも、根っこはここにあります。
先ほどの話の続きです。ベテランの先生はこうしました。
「せんせー、青でもいいですかー」
「でけーん(だめー)。先生が赤て言うたら赤で」
「えー、赤持ってきてないー」
(ニヤリ)先生の手には20本ほど赤ペンの束。
「だと思って赤ペン用意してある。借りに来なさい」
怒らずにすみました。ここが甘えの通用しない場であることも伝わりました。次からは自覚ができる子がぐっと増えます。
それでもなお、脱線する子もいますし赤ペンを忘れる子もいます。今度は、ここは勉強をする場であり、まわりの子が勉強するチャンスを奪ってはいけないことを説(と)いて聞かせる必要もあるかもしれません。一対一で。
「まわりをみてごらん」「気づいてる子はもう赤ペン用意して丸つけ始めてるよ」「あなたにはできるかな?」
怒ってしまうのにくらべ、ちょっとした工夫がいります、時間と手間はかかるので、ゆっくり見守る心構えも必要です。ここが先生の腕の見せ所なんです。もちろん親御さんもですよ。
怒っても怒っても言うことをきかないとお困りなら、こんな方法もあるのです。試してはいかがでしょうか。(塾長)
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