あ～、怖かった！

　昨日、自転車に乗っていたときのこと。
私は大きな幹線道路を横断しようと、信号が変わるのを待っていた。


　青になったので、左右を確認してから横断歩道を渡り始めたところ、左の方から凄いスピードで走ってくる大型バイクが目に入った。


　「ゲ～ッ、このままだとぶつかる！！」　
と、咄嗟には思ったものの、その場所で止まってしまうと、避けようがない。
バイクの動く方向を見ながら、ペダルを漕ぐのを早めて避けることを私の頭は判断した。
前方からは、トラックが来ていた。
幸い、トラックもこのバイクに気付いたようで、すぐに止まった。


　バイクはトラックの手前で、バイクに乗っていたお兄さんにより飛ばされ、お兄さんはその反対側に転がった。


バイクが滑って、私のほうに来るではないか！！　


　お兄さんとバイクの動きを見ながら、片側三車線の道路を必死でペダルを漕いだ。
バイクとお兄さんは、私の横、１ｍもないところで止まった。


　

　危うく、巻き込まれるところだった。
派手にひっくり返ったお兄さんも気になったのだが、私は私で心臓が止まりそうなくらいビックリしていたので、そのまま走り去った。


　頭の隅には“悪かったかな…”と良心の呵責に襲われたが、さりとてあの彼に「大丈夫ですか？」なんて言葉をかけるほど、私は優しいオバちゃんではなく、「どこ見て走ってるん！！ちゃんと信号見んかぁ～！！」と言ってしまいそうだったので、知らん顔してよかったのかな？と思った。


　
　先日のウチの車じゃないけど、あのお兄さんだけが痛い思いをしただけなので、それはそれでよかった…のかな？


　帰ってきた連れ合いにこの話をして、「寿命が縮まったわ」と言うと、
「アホか？伸びたんやないか。巻き込まれてたらもっと縮まってたぞ！」
…と言われた。


　なるほど…そうよね。
“やっぱ長いこと、人間やってたらいいこと言うなぁ～”と思った次第だ。
　　　注：連れ合いと私は、一廻り以上ののトシの差があります(笑)