風にまかせてふわふわり。。。

生きていると色んなことがある。

夏休みの自信

2005年08月26日 14時10分53秒 | 子どものこと
 ウチの子…5年生になったときに、心配でたまらないことがあった。
何が心配かって、夏休みすぐの林間学校。
なんで心配かって…それは、母がいないこと。

 卓也は、小さい時から私がいないと眠れない子だった。
気付かぬうちに、そうしてしまったのかもしれない。

 去年の夏休みも終わりの頃、「一人で寝るわ」と言い出し、自分の部屋で一人で眠るようになった。
「卓也も大きくなったもんだなぁ~」と思っていた頃に、近畿を中心とする地震が起こった。
大阪は震度4。
かなり揺れたように感じたが、実害は何もなかった。
卓也は、以前にニュースで他所の地震の被害を見ていたことが頭にあり、かなり怖かったようだ。
その日から、また親と寝るようになった。

 林間もあるし、10歳にもなっていつまでも親と一緒に寝かせるわけにはいかない。
それよりも、大きくなった卓也と一緒に寝るには、部屋が小さかった。
とにかくベッドを買って卓也の部屋に置き、誰かがそこで寝ることにしよう…と、7月の初めにベッドを買った。

 「オレは絶対、一人では寝ぇへんでぇ~!」と言っていたが、ベッドを見た途端に一人で寝てもいいかな…という気持ちが出てきたようだ。
週に2日、父母と一緒に寝る…という条件を出し、その夜から一人で寝た。

 夏休みに入り、林間学校の日。
もう、寝ることは心配ではなかった様子。
イヤだけれど、それよりも友達と色んな経験をしたい!…という気持ちの方が勝ったようだ。
林間を終えて帰ってきた卓也は、少し大きく見えた。

 8月に入って、富士登山
へたばりながらも山頂にたどり着けたことは、彼にとって何よりの自信に繋がったようだ。
             
富士山からの下山中は、「もう、こんなしんどいとこには、絶対にけーへん(来ない)!」と言っていたのが、最近は「また来年も行こな(行こうね)」と言うようになった。

 一昨日は、一人で初めて電車に乗った。
たった一駅乗るだけだったが、一人で切符を買い、一人で電車に乗って家まで帰ってきた。
すごく不安で、心臓が破裂しそうなほどだったらしい。
そして明日は、いつもは車で行っているスイミングスクールまでの3kmほどの距離を、「一人で自転車で行く」と言っている。


 色んな経験を積んで、身体も心も大きくなってきているようだ。
最近はすぐに、「富士山に登ったんやから、何でも出来る」と言い出した。
“過信”にならなければいいが…と思いつつ、いじめられっ子にやられてばかりだった頃、何でも「どーせ○○やから」と投げやりになっていた卓也とは、別人のようだ。

 自分で考え、自分で経験し、本人も気付かぬうちに成長しているようだ。
これから、どんどん外への世界が広がっていくことだろう。
母親としては、少々寂しい…というのが本音だけれど、親として大人として、一人の子どもの成長を見守っていきたいと思っている。

 もうすぐ2学期。
コメント (10)    この記事についてブログを書く
« 彼女の結婚式 | トップ | 秋の味覚 »

10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
タッ君に幸あれ (風民)
2005-08-26 14:55:23
子供って、そうやって大きく成長していくのね。

って、自分も子供の頃があったはずなのに…

覚えていませんね~(笑)



Hiromiかあさん、成長するタッ君を優しく見守ってね。
返信する
はじめまして (ひかり)
2005-08-26 15:41:12
タッ君、大きく成長されたんですね!



実は、我が家も今年富士山に挑戦しました。

結果は、強風のため登頂を断念しましたが、

それでも息子はいかれるところまでがんばったと

自負しているようで、とても誇らしげでした。

私のこともいたわってくれて、

成長を感じられました☆



子どもは夏休みで大きくなりますね~♪
返信する
目だって (横浜のおーちゃん)
2005-08-26 17:24:59
成長を確認できる時があるんですね。

富士山に登れたし、泊まりに来た友達と一緒に寝たし、いい経験を重ねている。

もう林間学校も、一人で電車も、一人で自転車も平気や。嬉しいですね。
返信する
子供は天使と悪魔。 (MichiKusa)
2005-08-27 06:43:32
親が子供に対して持つ気持ち或いは愛情、これは恐らく不変でしょう。しかし、子供の親に対する気持ちはどうなのか。自分自身を振り返ってみた時、それが不変であるかは自信がありません。いずれ子供は、人間として、親と対等の、或いは、それを超えたものになってゆくからかもしれません。



「幼稚園の天使」谷川俊太郎





かごめかごめのわのなかに

てんしがいた



おとなになっておもいだしたとき

もうてんしはいなかった

どこにも



いのりたかった

だれにむかって?

あいしたかった

どうやって?



なづけることのできないこころに

もみくちゃにされ

だれがすきか

なにがきらいかも

わからなくなったとき



あくまがやってきた

ほほえんで









返信する
風民さん♪ (Hiromi)
2005-08-27 12:42:28
>タッ君に幸あれ

ありがとうございます。

自分がどんな風に大きくなったのかなんて、覚えていないよね。

当たり前のように大きくなって、今がある。

子どもを見守る…簡単のようで、私には難しいです。

日々、葛藤…。(笑)

返信する
ひかりさん♪ (Hiromi)
2005-08-27 12:46:33
 はじめまして。(^^)

お越し頂いて嬉しいです☆

ひかりさんチにもお邪魔しました。

ギャオスくん、ウチの卓也と同じ学年みたいですね。

勝手に大きくなってきますよね、ホントに。

親はただ、出来ないところを補ってやればいい…みたいな感じで。

 同じ学年の男の子の親…ってことで、これからもよろしくお願いします。m(_)m

返信する
おーちゃん♪ (Hiromi)
2005-08-27 12:50:41
 急に大人びてきたように感じています。

いつの頃からか、自分のことを「オレ」と言うようになり、スイミングにも私がついて行くのを嫌がるようになり…。

時々抱っこをして欲しがりつつも、確実に離れて行っている。

こうして大きくなっていくのでしょうね。

喜ばなくっちゃ!!

 ところでおーちゃん、台風の被害は大丈夫だったのでしょうか?
返信する
Michikusaさん♪ (Hiromi)
2005-08-27 12:55:37
>子供は、人間として、親と対等の、或いは、それを超えたものになってゆくからかもしれません。

 卓也もそうあって欲しいと思います。

今は、親として子どもを生んだ責任を感じて、出来る限りのことを独りよがりにならずに、していくだけです。

子どもは正直で、時として残酷でもあります。

返信する
自信が出来るってすばらしい (未歩)
2005-09-07 09:40:59
hiromiさん、こんにちは。

昨日はわたしの詩をいろいろ読んでくださってありがとう。

共感してもらえたことがとっても嬉しいです。



そうですね。

自信って、ちょっとしたきっかけで始まり、

自信が次なる自信を生んでどんどん

成長していきますね。

入院中に実感しました。

親はその「きっかけ」を作って

温かく見守る・・・これで充分ですね。

よいところを見つけ、伸ばしてあげてください。



またお邪魔させてもらいます。
返信する
未歩さん♪ (Hiromi)
2005-09-07 12:47:11
 ここにもお越しくださったのですか。

ありがとうございます。

>自信が次なる自信を生んでどんどん

>成長していきますね。

 ホントにそうですよね。

ウチの子はどちらかと言えば、初めてのことには引いてしまう方だったのですが、ここに来て随分と変わってきました。

これは3年生の時に無理矢理始めさせた、スイミングの効果も大きいと思います。

“見守る”ことの難しさ、根気の要ること…感じています。

これからは、そっちの方が大切ですね。

よいアドバイスをありがとう。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。