好きな鞄、買いたい鞄、探してもなかなか遭遇しなかった十年間。なぜに見つからぬ…
いいと思えば値が張る。何十万も鞄に掛けたくない、と思ってる。
でも掛ける人は掛ける。価値観のちがい。つまり自分は、身の丈に合わせて、鞄には五万円以上は掛けない。そういう価値観。
どういった鞄なら納得がいくか、よくよく考えてみたけれど、ハッキリしたイメージが浮かんでこない。
友人が持っていた巾着のようなバッグ、それにキュンときたんで、もしかしたら本命に出会えるかもと。そのブランドは青山のフルラ。それでノコノコ出かけた。
冷たい雨が横殴りに降っているにもかかわらず、夫君が買ってくれるというので出かける。
形もいい、大きさもいい、デザインもいい、値段も四万三千円と守備範囲。がしかし。。。
定期を出し入れしにくい。自宅のカギを保管するポケットが狭い。
色が。。。原色。希望はベージュ。なのに赤、青、緑、ときれいな原色。 どうするか。。。
さんざんお店にいて、夫君を待たせ、揚げ句の果てになんだか疲れ、さらに憔悴し、「やっぱりやめる」ということになった。
店員さんもあきれる。夫君も疲れる。
「これ買ったら嘘をつきそうだから」と私。
「買わないの?」
「そんなに気に入ってないのに、気に入った振りをしそう。自分にウソは付きたくないから、買わない。。。」
「分っかりました。むずかしい人だね、あなたって人は」
そんなことがあった。
あれから三年、バッグは近所の買い物用、5000円以下のものしか買ってない…
それで会社にも堂々と出かける。
そして最近見つけた中澤鞄。いいじゃないですか~好きなタイプのバッグ。バッグ作りの実演も、しかと拝見。
あちらも納得して鞄を買ってもらいたい。
こちらも納得して鞄を買いたい。双方合致して、商売成立。気持ちいい取引。
中の生地はシックな色のゴブラン織り。落ち着いてる。
とにかく軽い。牛皮でしっかりしているのに軽~い。
なおかつ広げやすい。物の出し入れにストレスは全くなし。
ポケットが、ある所にはキチンとある。それも、きつ過ぎず緩すぎず、出し入れよし。
デザインは、アーバンです。都会的。斬新な留具。それでいてしっかりしていてカチンと、スムーズに留まる。
「これすっごいね…」
しばし無言でジッと手にとる。見入って言葉なんか出てこないほどいい。
かつて、イヴサンローランのボックス型を愛用していて、あれがホントに使いやすかった。デザインもよかった。
しかし皮用クリームでシミになった。 上品なベージュが汚くなって、そんなことになったら一切使えないわけで、それでポイ。捨てた。
サンローランにはもうこのタイプのバッグはなかった。
中澤の鞄、修理はもちろんする。愛着ある鞄を、捨てることなく、長く愛用できる。最期まで使える。
それがいいな、と思った。
メンズ鞄も軽かった。出し入れはもちろん、シンプルさの中にも他にはないタックやデザインが、目を惹く。
いいと思えば値が張る。何十万も鞄に掛けたくない、と思ってる。
でも掛ける人は掛ける。価値観のちがい。つまり自分は、身の丈に合わせて、鞄には五万円以上は掛けない。そういう価値観。
どういった鞄なら納得がいくか、よくよく考えてみたけれど、ハッキリしたイメージが浮かんでこない。
友人が持っていた巾着のようなバッグ、それにキュンときたんで、もしかしたら本命に出会えるかもと。そのブランドは青山のフルラ。それでノコノコ出かけた。
冷たい雨が横殴りに降っているにもかかわらず、夫君が買ってくれるというので出かける。
形もいい、大きさもいい、デザインもいい、値段も四万三千円と守備範囲。がしかし。。。
定期を出し入れしにくい。自宅のカギを保管するポケットが狭い。
色が。。。原色。希望はベージュ。なのに赤、青、緑、ときれいな原色。 どうするか。。。
さんざんお店にいて、夫君を待たせ、揚げ句の果てになんだか疲れ、さらに憔悴し、「やっぱりやめる」ということになった。
店員さんもあきれる。夫君も疲れる。
「これ買ったら嘘をつきそうだから」と私。
「買わないの?」
「そんなに気に入ってないのに、気に入った振りをしそう。自分にウソは付きたくないから、買わない。。。」
「分っかりました。むずかしい人だね、あなたって人は」
そんなことがあった。
あれから三年、バッグは近所の買い物用、5000円以下のものしか買ってない…
それで会社にも堂々と出かける。
そして最近見つけた中澤鞄。いいじゃないですか~好きなタイプのバッグ。バッグ作りの実演も、しかと拝見。
あちらも納得して鞄を買ってもらいたい。
こちらも納得して鞄を買いたい。双方合致して、商売成立。気持ちいい取引。
中の生地はシックな色のゴブラン織り。落ち着いてる。
とにかく軽い。牛皮でしっかりしているのに軽~い。
なおかつ広げやすい。物の出し入れにストレスは全くなし。
ポケットが、ある所にはキチンとある。それも、きつ過ぎず緩すぎず、出し入れよし。
デザインは、アーバンです。都会的。斬新な留具。それでいてしっかりしていてカチンと、スムーズに留まる。
「これすっごいね…」
しばし無言でジッと手にとる。見入って言葉なんか出てこないほどいい。
かつて、イヴサンローランのボックス型を愛用していて、あれがホントに使いやすかった。デザインもよかった。
しかし皮用クリームでシミになった。 上品なベージュが汚くなって、そんなことになったら一切使えないわけで、それでポイ。捨てた。
サンローランにはもうこのタイプのバッグはなかった。
中澤の鞄、修理はもちろんする。愛着ある鞄を、捨てることなく、長く愛用できる。最期まで使える。
それがいいな、と思った。
メンズ鞄も軽かった。出し入れはもちろん、シンプルさの中にも他にはないタックやデザインが、目を惹く。