和風イラスト【たまつづり】

イラストレーター諏訪間千晃のblogです

紙漉体験1-楮刈りに行ってきました

2011年02月01日 00時22分17秒 | 制作過程
1/30、通っている絵画教室の企画で、紙漉体験のワークショップがあり、第一弾として、埼玉県の小川町というところに楮を刈りに行ってきました。


和紙は主に楮、三椏(みつまた)、雁皮といういずれも低木の木が主原料となりますが、楮をつかった和紙が現在は最も多いようです。現在つくられている和紙の原料は、ほとんどが海外から輸入したものだそうで、小川町ではそれに問題を感じた町の方達が20年前から楮を育てて和紙を漉く活動をはじめたそうです。今回はその活動に参加させていただいた形です。リチャード・フレイビンさんというアメリカ人の方に刈り取りから和紙漉きまで指導していただきます。

海外の方に日本古来の和紙について学ぶなんて、不思議な感じですが、
リチャード・フレイビン氏は和紙についてとても熱心に研究され、小川町に根付いて活動されているようで、リチャードさんが漉いた紙は小川町の地酒のラベルにも使われているようです。
↓ここの「おがわ自然酒」というお酒のラベルです。
後で買ってみようと思います。
晴雲酒造

この情報はTwitterで知り合った久保昌太郎和紙工房さんに教えていただきました。
たまたま行った日と同じ日に別のイベントで楮の皮むきなどをやっていたようなので声をかけさせていただいたら、リチャードさんの事も知っておられました。Twitterの出会いって本当にすごいなぁとあたらためて、、。
久保昌太郎和紙工房



写真でしか見た事のなかった楮の畑に到着。柵のない線路沿いで、ど迫力で電車通過していきます(^_^;)
枝の高さはだいたい2mくらいでしょうか。。
毎年根元から刈り取り、その株元から1年でそこまで枝が伸びて成長するそうです。



のこぎりや、剪定ばさみなどで枝をどんどん刈っていきます。
枝分かれした部分を、はさみなどで落としてそろえます。





同じくらいの太さの枝をまとめて、押し切りという道具で同じ長さ(90センチ)にそろえて切り、荒縄でまとめます。



畑の楮をほぼすべて刈り取り、これだけの束になりました。




最後に地元の方が豚汁をふるまってくださいました。
楮の畑の横に野菜の畑もあり、そこでとれたものでつくったとか、、寒い中だったので、とても美味しかった!





来週はまた小川町に行き、楮の蒸し、皮むきを行う予定です。





最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
楮っていいですよね。 (やま)
2011-02-08 00:44:42
久々にホームページ拝見しました。いろいろ活動されているようですね!
学生時代によくこうぞを実家のキッチンで煮込んでましたが、独特のあのにおい?に母親がしかめ面をしていたのを思い出します...。あの繊維をほぐして1枚の紙ができてゆく過程と手に触れた時の素材感..。いいんですよね。
レポートの続きおねがいします、また見にきます!
返信する
おひさしぶりです (すわま)
2011-02-09 00:41:41
こんばんは、ひさしぶりです!
楮をキッチンで煮込み、、?もう砕かれた状態のものが固まりになってるとかですかね、、。
そういえば学生の時紙漉きのワークショップがありましたよね。
私はそのときは参加しなかったんですよね。
普段日本画や貼り絵などに使っている和紙の端材も煮込んでハガキとかに漉くことが出来たらいいな~と思っています。

先週の日曜は楮の枝から皮をはがして黒皮むきをしてきました。
蒸した楮の枝はホカホカしてタケノコみたいないいにおいでしたよ~。
後日またレポートここに書きます。
返信する

コメントを投稿