和風イラスト【たまつづり】

イラストレーター諏訪間千晃のblogです

「描く」ということ

2006年10月10日 12時25分40秒 | 制作過程
仕事に関連して、久々に花をスケッチ、、。
最終的なイラストと関係なく、その対象を理解するために描く作業です。2Dでも3Dでもロゴマークのような簡略化したものでも、これをしないといいものは絶対出来ないと思っています。

スケッチといっても私は実物を見るということはあまりなくて、写真を色々みて描きながら特徴をつかんでいく作業が多いです。もちろん実物を見られれば色々な角度から詳細に見られるのでそのほうが良いですが、今はWEBでどんな種類の動植物もたくさんの写真を見ることが出来ますので、資料集めには苦労しません。

この作業をしているといつも、中学校時代の理科の時間に、植物や虫などをスケッチしたことを思い出します。今のカリキュラムでそういう事をやっているのかどうかわかりませんが、中学時代の理科の先生は自習の時間や授業の余り時間は必ずこれでした。生物学でのスケッチは、鉛筆の線を多重にしたり、ぼかしをつけたりすることは禁止で、陰影は点描で描くと決まっていました。当時、最初はそんな描き方は面倒に感じられたのですが、何故かだんだんこの描き方が好きになっていきました。


要はやっぱり奥行き感をつけたり立体感が出して、見た目リアルにすることよりも、形や特徴をしっかり把握するために描くからだろうなぁと今では思います。
描くことで、対象への理解がものすごく深まるというのは、今も昔も変わらないことです。
よく知っていたり、よく見る動物でも、一度も描いたことがないものを初めて描くと、

「こんな形してたんだ、こんな顔して、こんなふうに毛が生えてたんだ~」

と新たな発見の連続です。これが楽しい。
つくづく、描くということは知るという事だなぁと毎回思います。
多分、知るという事があるから、このプロセスがすごく楽しいのだと思います。この時点での絵というのは必ずしも人様に見せられるものにはならないのですが、^^;描いていくことでだんだんその動植物のプロになれるのです。なので、今でも私のスケッチの精神はあの理科の授業でのスケッチと同じだなぁと思うのです。





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2 コメント

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遅ればせながら… (和泉 匡)
2006-10-10 11:57:56
ブログ開設おめでとうございます!!

素敵なカスタマイズで羨ましすぎます!



私もモチーフで動植物を使うことが多いのですが

最近すっかり“スケッチ”をしなくなってしまいました。

ネットなんて便利なツールがなかったころは資料を得るために図書館に通ったり、

雑誌から切り取ってファイリングしたり、

実際買ってきたりしてスケッチしていたのに…。

昔はこの作業が好きでした。

制作期間は格段に短縮できますが

やはりスケッチなしで仕上げてしまうと何となく表面的な作品になってしまう気がします。

最近の自分の作品は特にそんな傾向に…



…って、長くなってしまってすみません!!!



私もスケッチしよ~!





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ありがとうございます~~! (すわま)
2006-10-10 22:43:05
私のほうは最初作品つくりはじめたのが3D作品だったので、スケッチせざるをえなかった、っていうのもありますねぇ。

3Dだと360度理解出来てないとつくれないんですよ。^^;

そのくせが残っていて今は平面の作品でもあらゆる角度から対象を描いてからじゃないと気がすまないってのがありますね。





たまには本物見てスケッチしたいですね~。

天気の良い日に動物園かな。
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