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書道 直庵(筆耕所)



「プラタナス舞う冬の道」とふメロディの耳が底より聞こえ来たりぬ 丹人


  空に雲ひとつなき穏やかなる昨日昼のことなり
  国会議事堂より進み皇居桜田門を左に見つつ日比谷公園に至る
  園内に入れば もみじ葉鈴懸の木(プラタナス)の木陰にゆるやかなる風吹きてをりぬ
  見上げればまろき実 鈴のごと成りたる いと可愛らし

  かつて はしだのりひことシューベルツが歌ひたる「風」とふ歌 耳底より湧き出でぬ

   人は誰もただひとり旅に出て
   人は誰もふるさとを振り返る
   ちょっぴりさびしくて振り返っても
   そこにはただ風が吹いているだけ

   人はだれも恋をした切なさに
   人はだれも耐えきれずふりかえる

   プラタナスの枯れ葉舞う冬の道で
   プラタナスの散る音に振り返る
   帰っておいでよと振り返っても
   そこにはただ風が吹いているだけ

   人はだれも人生につまずいて
   人はだれも夢破れ振り返る

   何かを求めて振り返っても
   そこにはただ風が吹いているだけ

   振り返らずただ一人一歩ずつ
   振り返らず泣かないで歩くんだ

   何かを求めて振り返っても
   そこにはただ風が吹いているだけ


  *画像:日比谷公園のプラタナス(2006.11.9撮影)

コメント一覧

あかひと
鈴懸
◆善人氏 おはやふにござる
欧羅巴の街路樹はこの木が多きとは 流石 善人氏なり
和名なる「鈴懸」もやさしさ溢るる名なれど
「プラタナス」とふ響き いと明瞭精美なりてよしとぞおもほゆ
あかひと
前見よとふ教へ
◆ep-mode氏 おはやふにござる
氏も この歌 子供の頃によく聞きたるか
予 ここに歌詞を記すに
初めて感じたることあり
其れ この歌 風を讃える歌にあらず
人 過去振り返りても風の他何もなし
人 今に足を着け 未来を見据え 生きるべし
と説く歌なりと

これ 文部科学大臣宛に自殺予告の封書送りたる阿呆なる輩に聞かせたし
いやいや 聞きて理解せる力なしにある哉

 
酒徒善人
街路樹
http://syutozennin.blog.ocn.ne.jp/e411y/
昨年秋の英・仏、今年夏の独など、ヨーロッパの都市の街路樹は殆どプラタナスでした。懐かしい!
小学校の校庭にこの木があったので、この実でよく遊びました。当たると硬くて痛かった・・・
ep-mode
懐かしいです
「風」は子供の頃、いい曲だなとよくラジオで聞いていました。
久しぶりに詩をみてメロディが甦りました!
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