「プラタナス舞う冬の道」とふメロディの耳が底より聞こえ来たりぬ 丹人
空に雲ひとつなき穏やかなる昨日昼のことなり
国会議事堂より進み皇居桜田門を左に見つつ日比谷公園に至る
園内に入れば もみじ葉鈴懸の木(プラタナス)の木陰にゆるやかなる風吹きてをりぬ
見上げればまろき実 鈴のごと成りたる いと可愛らし
かつて はしだのりひことシューベルツが歌ひたる「風」とふ歌 耳底より湧き出でぬ
人は誰もただひとり旅に出て
人は誰もふるさとを振り返る
ちょっぴりさびしくて振り返っても
そこにはただ風が吹いているだけ
人はだれも恋をした切なさに
人はだれも耐えきれずふりかえる
プラタナスの枯れ葉舞う冬の道で
プラタナスの散る音に振り返る
帰っておいでよと振り返っても
そこにはただ風が吹いているだけ
人はだれも人生につまずいて
人はだれも夢破れ振り返る
何かを求めて振り返っても
そこにはただ風が吹いているだけ
振り返らずただ一人一歩ずつ
振り返らず泣かないで歩くんだ
何かを求めて振り返っても
そこにはただ風が吹いているだけ
*画像:日比谷公園のプラタナス(2006.11.9撮影)
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