うまうまと
うまうまと赤子が云へばはいはいとこたへほほゑむひだまりの母 丹人 うまうまと あかごが...
巳にぞあり
おおもとは東にあらず西になく来た道見れば みな身にぞあり 丹人 おおもとは ひがしにあらず にしになく きたみちみれば みなみにぞあり 久方の更新なり さか...
王羲之 蘭亭序 (一)
謎に満ち惹かれて止まぬ書のありてそれ王羲之の蘭亭集序 丹人 なぞにみち ひかれてやまぬ...
龍の夢
一切の苦厄を食みて育ちゆく心の龍の夢遥かなり 丹人 いっさいの くやくをはみて そだち...
笹の波立つ
笹舟の三つ流れ行き立つ波のえがく文字見む銀座画廊に 丹人 ささふねの みつながれゆき ...
賀状三種
自分が自分を自分にするこれが座禅と興道老師 丹人 じぶんがじぶんをじぶんにする これが...
賀状七種
時かけて書ける賀状の有難く幾度も拝し味はひにけり 丹人 ときかけて かけるがじやふの あ...
賀状宛名
午前十一時に始む宛名書きの終まふは午後の七時なりけり 丹人 ごぜんじゅう いちじにはじむ...
扁額
本堂の扁額の文字「梅無長」?いや!さにあらじ「施無畏」なりけり 丹人 ほんどうの へんが...
質直
く旅れを記し三年過ぎにけりくたく旅れて四年目に入る 丹人 くたびれを しるしさんねん ...