昼の月草
昼になればトッポジージョの耳を閉じ愈々青き月草の花 丹人 ひるになれば とっぽじーじょ...
夏の庭
暑き日を受けて咲き初むダリア花の白引き立てる黄の仏桑花 丹人 あつきひを うけてさきそ...
名は菫
棕櫚の木の歌声微かに流るるを耳欹てて聴く菫かな 丹人 しゅろのきの うたごえかすかに ...
その色薄く
常よりも色薄く見ゆ桜花 地震のいたみに寄り添ふがごと 丹人 つねよりも いろうすくみゆ...
夜の梅
様々な思ひ浮かべて夜の梅 奮太 さまざまな おもいうかべて よるのうめ ...
みはらしの丘
秋深き常陸海浜公園の丘一面を染めるコキアか(濃き赤) 丹人 あきふかき ひたちかいひん ...
運動会
をちこちに花火上がりて小学の運動会は青く煌めく 丹人 おちこちに はなびあがりて しょう...
大暑
日中は三十六度二十時になりて三十度の大暑なり 丹人 にっちゅうは さんじゅうろくど にじ...
浜辺
足洗ふ真白き砂に浜昼顔浜豌豆また浜なすの花 丹人 あしあらう ましろきすなに はまひるが...
八十九夜
立夏前二日八十九夜迎ふ庭に木の芽の香ぞ匂ひける 丹人 りっかまえ ふつか はちじゅうくや...