為し終へて庵が窓より西の空沈み行く陽に合はす両の掌 　山の辺の夕日が中...

　使はれずして久しかる灯台に飛沫かかるを夕日慰む 　一打願上奉　日記武路愚ランキング

その指を握りて立てる桜草におおつごもりの白き陽の射す 　一打願上奉　日記武路愚ラン...

　傘寿なる老父と大洗の宿にゐて窓一面の海原を見る 　＊宿は大洗磯前神社の大鳥居が脇に建...

　病にて枯れかかれるもよみがへる万両のあり愛らしその実 　一打願上奉　日記武路愚ランキ...

　庭に落つ木の葉ひとつを毛氈に横たへ置けば安く眠れる 　一打願上奉　日記武路愚ランキング

　つかひたる小筆の腰の強さなど馴染めば宛名書きの終(しま)へる 　宛名二百書くに半日かか...

　三十一（みそひと）文字におさめ難きをおもひつつ法蓮草の味噌汁を盛る 　一打願上奉　日...

　笠間なる木村武山の里に建つ大日堂に冬の陽やさし 　開かれし扉が前にすすみ出で見上げ...

　 西暦のもとなる方の降臨を祝ひ飲みたる麒麟百年 麒麟麦酒創業百年を記念したる缶麦酒の...