君と食む初桃の香り漂ふて ２００７年夏が始まる　乃姫 ももあまた妹の庭辺にたふたふとみの...

楚々としてまなこ涼しや女郎花 いない　いない　ばあ　白蝶あやす女郎花 真白なる蝶...

擬宝珠の花ことごとくうつむきて雫しずかに時を刻めり 咲き極む薔薇のいのちを讃へんと雫...

磯遠く見るこの野辺のをみなへし可愛やガッツポーズの蕾 梅雨曇る真昼の野辺のをみなへし...

厚化粧に素顔隠してをどけゐるこころおもへりピエロが心 まあよしと明らめ生くがよしと説...

庭見れば目を奪はれりあさがほの魁花の薄紅に あさがほの薄紅のやさしければ桜式部と名付...

ヘデラ鉢の支柱の先に羽をやすめノシメトンボは空見上げゐる テーブル椰子の鉢のはづれに...

ねじばなといへどねじれぬ心意気　奮太 予の詠む句歌を 画像に添へ書きするを勧める御方あり...

六月十七日に痛めたる腰も 痛み四方に散らせつつ鎮まりいけば 背の直に伸びてきたる...

山野草売り場に並ぶ羽蝶蘭の今を盛りと舞ひにけるかも 花びらのちひさき羽におもひ込めて...