大輪の花弁雄々しき白菊に北斎の絵の浪音をきく　丹人 ＊画像上：　白菊(大輪)　...

北国の友が煎りたる豆をもて淹れる珈琲　雨の土曜日　丹人 煎りたての豆のかほりの庵にゐて...

国民一人七十円を支払ひし学力調査の結果出るとふ　丹人 問題を見れば引っかけ頓知ありて...

予が武路愚の友に吾亦紅氏あり　 磐城の人なり　　 吾も亦(また)紅(くれなひ)なりとひそやか...

黄金なる背高泡立草見上ぐ空にオバＱ白きくちびる　丹人 オバＱのとぼけた顔の雲の下　日光...

胡桃下稲荷の秋を彩れる菊花に降るや百年(ももとせ)の色　丹人 記念すべき第100回笠間の菊...

十月十三日のことなり 菖蒲沢薬師堂の参詣をおへれば 筑波道にもどりて つづら折りなる道を上...

灯籠のまろき窓より薬師堂の屋根を覆へる瑠璃光の見ゆ　丹人 旧八郷町の菖蒲沢薬師堂の修復...

秋草の茂れる野辺に夏の海もてきて咲ける丸葉朝顔　丹人 秋の陽に丸葉朝顔はなびらの星形...

ひつじ草の盛り過ぎたる池の面に鴨スイスイと十の字を書き　丹人 小美玉市(旧美野里町)の部...