JDR.田中成和ブログ

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コーセーを創業した小林孝三郎氏の経営哲学とは

2020-03-30 10:00:00 | 日記
JDR.株式会社の田中成和です。
経営哲学について紹介します。

小林孝三郎氏は茨城県出身の実業家であり、化粧品会社コーセーの創業者でもあります。
小林氏の座右の銘は「正しきことに従う心」であり、コーセーという社名も孝三郎の「孝」と、誠実の「誠」に由来しています。

1946年にコーセーの前身となる小林合名会社を設立した頃は終戦後の品不足の中にありました。
化粧品はヤミ市で通常の2倍や3倍の価格で取引される時代でしたが、小林氏は自社で開発した製品の品質と信用を守るため、日本で初めて「小売店直接販売方式」による定価販売の協約制度を導入していました。

以降、コーセーグループでは倫理に即した行動と、法令や社会規範の順守及び人権の尊重を経営理念の根本に置き、人々の期待に応え期待を越えるという経営哲学に則ってきました。
また、安定よりも成長を重んじ、既成概念にとらわれることなく独自の技術で最高の品質を生み出すという姿勢も受け継がれています。

消費者に密着した対面販売を中心とした販売方法も変わらず、4代目社長になった今も「良いものをきちんと売る」という理念は貫かれています。

JDR.株式会社 代表取締役
田中成和

ケース・メソッドとは?

2020-03-09 10:00:00 | 日記
JDR.株式会社の田中成和です。
マネジメント理論について紹介します。

ケース・メソッドとは1920年代にアメリカのハーバード大学で開発された教育手法です。
その実践的な内容から現在では日本を含む世界中のビジネススクールで取り入れられています。

ケース・メソッドの特徴は過去に実際に起きた出来事を教材として、最善の対応を考えるという点にあります。
二度あることは三度あるということわざがある通り、過去に起きた経営上の問題は未来においても起こる可能性が高いです。

そのためケース・メソッドによる学習を社員教育などに取り入れるということは、企業が将来起こりうる問題に適切に対応する能力を養うことにも繋がるため、人材マネジメントとして非常に価値があるといえます。
ケースメソッドの注意点として、この学習方法は指導者の指導力によって学習効果が大きく左右されるということがあげられます。

そのため人材教育の一環としてケース・メソッドを行う際は、指導役には社内でも特に優秀な人材を配置したり、外部から専門家を雇うことを検討するべきです。
また実践的とはいえ課題化する過程で対象となるケースは単純化されていることも忘れてはなりません。

机上の最善策が現実でも最善の対応になるとは限らないのです。

JDR.株式会社 代表取締役
田中成和