三社神社の隣に朝市広場が建っているが、その対面に湯田中新地の大門があった。旧遊廓通りの両脇で旅館やホテルが現在も営業を続けている。通りの正面入口からは緩やかな下りとなる。
遊廓建築として残っているのは一軒のみ。「清風荘」がかつての「内山楼」を改築したものだ。ここの主人は「遊廓は日本の一つの文化である」という考えで古い建物を保存し公開もしている。
遊廓を負の遺産として人々の記憶から抹消しようとする風潮が強い中、こういう人は貴重な存在である。世の中には必要悪というものが多々あることを忘れてはならない。