見出し画像

寮管理人の呟き

岡山市北区吉備津の身代地蔵尊

国道180号沿いをぶらついている時に偶然石造の祠を見つけた。場所は美容室・ラ・ベルビーキリノ(岡山県北区吉備津1169‐1)西側の細い路地を少し北に上がった右手である。

身代地蔵尊

私は地蔵尊に手を合わせて武将・妹尾太郎兼康のことを思い出した。兼康は寝返って木曾義仲の家臣・倉光三郎を殺害して逃走、この辺りで追手に討ち取られた話(『源平盛衰記』など)は有名である。

兼康の首級(しゅきゅう)を埋めて供養したのが道勝寺と言われ、現在寺の跡地に鯉山小学校(吉備津1444)が建っている。小学校の傍らには兼康の墓と伝わる宝篋印塔が残り、遺跡の発掘調査で寺の三方に堀が巡らされていたことが分かり、当初宝篋印塔があった場所の下辺りから頭蓋骨まで出土したことからただの噂話ではないようにも思えるのだ。

無念の死を遂げた者の祟りを恐れて塚や供養塔を建立した例は多々ある。また時代の変化で廃寺となったケースも同様だ。跡地に公共の施設が出来た後もちゃんと祀っているのは立派で私の故郷のように御仕置場跡地周辺を宅地造成してウヤムヤにしてしまったのは不味い。生前祖母が焼き場の上の新興住宅地の住民について「あの人らはどういう思いで住んどるんかな」と笑いながら話していたというが、単に土地が安いために移って来た者が大半であったと私は推測する。

国道180号沿い

にほんブログ村 その他日記ブログ ひとりごとへ
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

※ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「旅」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事