Traveling Mood

「北京の休日」より改題しました。
2007年9月~08年02月、北京滞在時の散歩の記録と、その後の雑記など。

10月12日 胡同って

2007-10-12 22:26:41 | 胡同とは
このブログに出てくる、「胡同」ってそもそも何?という質問をFさんよりいただいたので、少々長いですが、良かったら読んでいただければと思います。
専門的(?)なことは、Wikipediaなどでご覧くださいってことで、以下は私なりの説明なので、内容についての細かいツッコミはご容赦願います。
興味ない方はとばしてくださいね~

「胡同」(hu2 tong3) 「フートン」と読みます。
北京など中国北方地方に残る、裏道、路地の呼び方で、北京中心部では、大通りから入った道は「○○胡同」「○○巷」などと名前が付いています。
「胡同」は生活の場になっていて、入り口にはたいてい、自転車修理屋さん、麺、串焼き等の食べ物屋、売店等があります。
どんどん入っていくと、すごく静かな胡同もあれば、子供たちが遊んでいたり、食料品店が立ち並ぶにぎやかな胡同もあったりします。

古いところでは元代から続く胡同もある訳で(そのままそっくり残っている訳ではないですが)、インフラも整備が遅れていて、例えばトイレは共同トイレです。
なので北京オリンピックに向けて、老朽化が進む家屋を取り壊し、新しい住宅を建てたり、道幅を拡張したりの、一大都市改造計画が進んでいます。
かなりの数の胡同がなくなったり、胡同とは名前だけの大通りに変わったりしています。

徐勇さんという写真家が胡同の写真集を出版し、輪タクを使っての「胡同巡り」ツアーを作ったことなどをきっかけに、このまま壊すだけでなく、保存していこうという動き(?)も出てきました。
ブログの記事にある「南鑼鼓巷」などはこの極端な例で、保存する→観光地と化した胡同です。
今や「胡同めぐり」ツアーも北京観光の定番となり、飽和状態なのでは?と思うくらい、前・後海あたりにいくと大量の輪タク屋さんの客引きがいます。

徐勇氏の写真集は小型本ですが、日本の出版社からも出ています。
(北京ではポストカードまで売っています)
徐勇 胡同(フートン)北京下町の路地(平凡社ライブラリーoffシリーズ)

私は実際に北京に何回か行ってみて、この胡同独特の空気が大好きになり、(もうかなり遅いのですが)今のうちにまだ残っている胡同をできるだけ歩いておこうと、今回の遊学に至った(笑)訳です。
その行動に果たして何の意味があるのか?と言われてしまうと・・・だし、外国人の単なる感傷で生活の場を邪魔していいのか等、いろいろな思いはありますが、また明日も出かけるつもりでいます。


北京に来てから、はじめて日本食を食べました。
校内にあるレストランにて、親子丼。15元。
しょっぱいですが、日本の味でした。たまには日本食もいいかも。