Traveling Mood

「北京の休日」より改題しました。
2007年9月~08年02月、北京滞在時の散歩の記録と、その後の雑記など。

ミラクル7号

2008-07-13 22:02:31 | 映画



公開終了間近になってしまった・・。やっと「ミラクル7号」、見てきました。
近所ではもう、夜の回しか上映なし。

お客さん、私達を入れてなんと9人!!!(号泣)
まあ、今週で終了だし、仕方ないのでしょうか。

無理やり連れていった(疲れたよね、ゴメン・・)甥っ子も、眠ることなくちゃんと大笑いしてました。
いまどきの日本の小学生に、ジャストの内容(?)と思うのですが、甥っ子にも何かが残るといいなあ。

ミラクル7号-オフィシャルサイト

「ミラクル7号」北京での鑑賞記

そういえば、ミスドのナナちゃんグラス、見事にハズしました(号泣)。
リベンジ!と映画の帰り道、入間のミスドに入ってみましたが、キャンペーンはとうに終了してました・・・・・・・。






本当にもうすぐ、オリンピック!

2009年4月の30周年記念号を最後に休刊となる(残念!)「広告批評」に、
開会式の演出を手がける、石岡暎子さんのインタビューが掲載されてます。

国際的に活躍されてきた方だけに、視野が本当に広くダイナミックで、いい意味で自信にあふれていて、
なんだかジーンときました。

他の特集「中国のクリエイティブ」にも、賈樟柯(ジャ・ジャンクー)監督をはじめ、
広告、デザイン、アート、音楽、文学の一線で活躍する方達のインタビュー、
中国事情に精通した方達による評論などが掲載され、「クリエイティブ」とはまったく関係なしの私でも、読み応え十分!

機会があればぜひ。

2月1日 長江7号

2008-02-01 23:55:21 | 映画


江西・湖北・湖南省などの大雪で、交通網麻痺のニュースで持ちきりの中国ですが、北京は今日も良い天気。
昨日はやんでたような気がするのですが、今日も天気予報は雪だらけ。
帰郷する人、作業にあたる人たちの幸運をお祈りします。

中関村の「金逸国際影城」にて、昨日から公開となった「長江7号」を観てきました。

「長江7号」 邦題は「ミラクル7号」だそうです。以下、敬称略。
監督・主演 周星馳
小狄(子供)・・徐嬌
小狄の先生・・張雨綺 名門学校の先生役なんですが、いつもヒザ丈のチャイナドレス姿。すごく似合ってます。この学校の女の先生達は、チャイナドレス姿で登場。そんな学校、実際中国にあったらスゴイ。

長江7号公式HP
「長江7号」のミニゲーム(?)もダウンロードできます。

周星馳公式ファンクラブHP



現場の仕事でなんとか生計を立て、一人で息子を育てる父。
学がない自分のようになって欲しくないと、無理をして息子を名門学校に通わせています。
当然(?)、家はスラムすらこえた廃墟。食べ物は腐りかけ、日用雑貨、洋服はすべて拾ったもの。
そんな毎日を、「長江7号」との出会いが変えていくのか・・?



「長江7号」(「宇宙犬」だそうです)の表情が、なんともカワイイ。
FCのHPによると、「長江7号」は昔亡くなった周星馳の愛犬の思い出を投影しているとのことです。なるほど。
表情が変化するフィギュアがあったら、買ってしまいそう。

甥っ子が大好きな私は(笑)、子役と犬と、どちらも重なって見えてしまい(おばバカで申し訳ない・・)、涙ボロボロでした。誰かと観に行ってたら大変なことに・・。
とにかく今回の登場人物は皆、「性善説」という言葉がピッタリで(ネタバレしてる?)、ストレートにイイ話。
吹き替え版がもしあれば、甥っ子と観に行きたいかも(もっとも子供には決して真似して欲しくない、過剰な部分もありますが)。子供が見ても、きっとおもしろいと思います。






お昼はすぐ隣の「味百年」というお店にて。
「沙茶面」24元。甘辛いスープです。厦门(アモイ)料理だそう。
はじめて食べる味でおいしい。

12月31日 投名状2回目 大晦日

2007-12-31 09:44:26 | 映画


皆様、大晦日はいかが過ごされたのでしょうか。
私の年越しソバは「康师傅」の即席麺、トマト牛肉味。とってもジャンキー。




半分寝ながら昨日(というか今朝?)、「墨攻」をみたおかげで、もう一度「投名状」が観たくなり、再度中関村の「北京金逸影城」へ。
余談ですが、この映画館では午後1時までに入場する回は、半額になることに今更ながら気づき、がんばって10:20の回を観ました。
お客さんは7割くらいそれでも入ってました。
投名状 公式HP
投名状 1回目観賞の感想はこちら

前回観た際に、いちばん気になったのが、「安心上路」(an1 xin1 shang3 lu3)という言葉。
朝廷軍として戦うため村を出発するときや、また敵軍の大将を手にかけるときなど、何回か出てきます。
中国語はわからなくても、なんとなく意味は推測できますが。
私の辞書で調べると、「安心」は日本語と発音もほぼ同じ、意味も近い(他にたくらむ、という意味もあり)。
「上路」は出発、旅立ちという意味。
授業の合間に老師に聞いてみたところ、やはり「よい旅を」と、「安心してあの世へいってください」と2つの意味があるそうです。
実生活で使うことはほぼなさそうな言葉ですが・・。また余談でした。

少しは太平天国について、蘇州について等調べたので、今度はきちんと分かるかなという期待を込めて、いざ観賞。

今回は気持ちが弱くなっているのか(?)、たぶん泣くべき場面以外にも、何度か泣いてしまいました。
特に戦時中、人一人の命など、軽視されてしまうのかと思うのですが、それぞれの存在を大切に、きちんと映画に込めてるような気持ちが感じられたからなのでしょうか(ひとりひとりがオンリーワン~とか、言いたいのではありません。マッキーは好きですが)。

あんまり書くとネタバレするので控えますが、観客の反応が今回のほうがストレート。残酷な場面の前には「ヒエ~」(みたいな感じ)とか、笑いも結構おこり、おもしろかったです。
なので、主役3人の演技もさらに、熱く感じました。



またも超個人的に気になったこと。
ピーター・チャン監督、「看电影」12月5日号より。
見えづらいですが、Macの脇にスタバのカップ。



そして「电影世界」11月下旬号より。ここにも、クリスマス仕様のスタバのカップ。
なんだかますますファンになったりして(笑)。
実はスタバがスポンサーなのかしら。




昼食は、中関村のフードコート「大食代」にてタンタン麺とエビ餃子。16元。
辛いけど、冬には特別おいしく感じます。




コーヒーが飲みたくなったので、贅沢にもまた「jackie chan’s CAFÉ」へ。
今度は日本人の女の子2人、金持ち風の男性3人、カップルなどなど、お客さんがそこそこ入っいて、なんだか安心(私は別に、このカフェのマワシモノではありません)。


ついに2008年、帰国まであと一ヶ月ちょっととなるのでした。

12月27日 My Blueberry Nights

2007-12-27 23:14:45 | 映画
もう少しで2008年ですね。
私の学校は、12月29日(土)まで授業、30日から1月1日の3日間のみ休みです。
北京は、クリスマスが終わると即座にお正月気分になる日本とは全く違い、まだまだクリスマス気分が残っています。



歌手好き(?)のウォン・カーウァイ監督、グラミー歌手のノラ・ジョーンズを主演に撮った、初の英語作品、「My Blueberry Nights」(中国語題は「蓝莓之夜」)を観に、再度中関村の「北京金逸影城」へ。
平日14:00の回、10人強(!)位しか入ってませんでした・・。



監督:王家衛(ウォン・カーウァイ)
出演:ノラ・ジョーンズ ジュード・ロウ ナタリー・ポートマン
レイチェル・ワイズ デイヴィッド・ストラザーン
比較的詳しいデータはこちらで。
マイ・ブルーベリー・ナイツ 映画作品情報-cinemacafe.net
ノラ・ジョーンズ公式HP





NYのカフェが舞台の部分、ウォン・カーウァイ監督お得意、いつもどおり(?)の夜、青の色彩が印象的。
ブルーベリーパイがキーアイテムとなるのです。元ダイナー好き(笑)としては、これだけでこの映画が大好きになりました。アイスを添えたコッテリ、アメリカンなパイが食べたい!

サントラ、ライナーの監督のコメントによれば、
「Sometimes I wondered if MBN was only my excuse to take the road trip of a lifetime.」
NY⇔サンタモニカ間を3回、ルートを変えて旅したそうです。
NY→メンフィス→ラスベガス(適当に観てたので、後で間違ってたら訂正します・・)と舞台が移っていくのですが、本当に、外国人が憧れるところで撮ってみました、という感じ。
そしてNYへ戻って旅が終わります。最後もきちんとハッピーエンド。
個人的には大歓迎の、「恋する惑星」に近い、力が抜けた作品に感じました。

ジュード・ロウも、ヨレてていい感じ。ナタリー・ポートマンも、同性から見てカッコイイ役で、うれしかったです。
ウォン・カーウァイ監督の作品は(特に昔の作品)、女性の描かれ方(?)が、比較的まともだなと(私は特にフェミニストではないですが)。
ノラ・ジョーンズは初々しいところが、いいのでしょうね。

ストーリを追うのではなく、気分、空気、質感を伝えることにこだわった、「ウォン・カーウァイらしい映画」。そこが物足りないと感じる方も逆に多いのかなとも、正直思いますが。
「ブエノスアイレス」より前の、香港が舞台の作品では、中国返還前の揺れ動いている「今の感じ」が、映し出されていたからこそ、ストーリーを追わなくても、大きなテーマがなくても、それだけで唯一無二の映画になりえたと思うのですが、舞台がアメリカとなると少しキビシイ気も(私に言われたくないよって感じですね)。



音楽は本当に素晴らしい。サントラが気に入ったので(日本盤はまだ出てない様なので)、張り切ってご紹介(苦笑)。
中国ヴァージョンは、ミニ・ポストカード4枚、英・中ライナー付。歌詞は当然なし。
詳しいデータはこちら。
@TOWER.JP-Ry Cooder-My Blueberry Nights

これまたライナーの監督のコメントによれば、ロケハンのはじめに、キャット・パワー(ちなみに中国語訳は「猫女魔力」)のアルバム「The greatest」をNYのタワレコで購入。
そして良く聴いていた、旅のお気に入りの友を、映画に使用することに(こういう泣かせるコメントを書いてくれるのが、またイイのです)。
そして、撮影場所を訪れたキャット・パワー=ショーン・マーシャルを、映画に出てみないかと誘い、当初はなかったシーン(ジュード・ロウの元カノ役)まで作ってしまったそうです。
"The Greatest"、聴くたびに(いい音楽ってそういうものだと思いますが)、グワッとイメージがよみがえってきます。
CAT POWER-blues interactions

カサンドラ・ウィルソンのニール・ヤング「ハーヴェスト・ムーン」のカヴァー。名曲。枯れてて切ないです。
監督はノラ・ジョーンズの為に、この曲をバックに、事前にスライドショーを作ったそう。
ノラの見せ場(?)で流れます。ここで流す曲を選んだのは、ノラ自身だとのこと。
@TOWER.JP-Cassandra Wilson-ニュー ムーン ドーター

個人的にグッときた、オーティス・レディング、もちろん、主演のノラ自身の書き下ろしの曲もあり。
「花様年華」で使われた、「夢二のテーマ」も新ヴァージョンで流れます。

スコアはライ・クーダー。もちろんすごく良いですが、個人的にはノラ・ジョーンズつながりで、ビル・フリゼルだったりするとおもしろいのに・・なんて思ったりします。



「永和大王」で、豆浆と油条、10元。気に入るとそればかりです。



最近天気が悪い、霧の北京。

12月22日 ウインター・ソング 冬至

2007-12-22 23:32:01 | 映画




今日は冬至。学食のボードに、「冬至には餃子」のメッセージ。
昼食は当然、餃子です。








北京でも、街は結構クリスマスムード。
BIMBOのクマちゃんもメリークリスマス。配達の車も発見。
(そういえばBIMBOって、メキシコのパンメーカーなんですね。最近知りました・・。)
バターもお気に入りのパッケージで一緒に、なんだかファンシーな夕飯が最近多いです。
BIMBO HP




これは私の寮。サンタさんもなんとなく中華風。




「投名状」を観たら監督つながりで、なんだかすごく、「如果・愛」(日本題:ウインター・ソング)が観たくなったので、DVD購入。12元。
実は北京で、2年前に「如果・愛」、去年「傷城」を観ているのです(2回とも短期の旅行で冬)。
そして今回「投名状」、金城武と縁がある、と勝手に思ってみたりして(ファンの方、すみません)。
ウインター・ソング 公式HP


今さらですが、ちょっと感想を。
冬の北京で出会った、林见东(金城武)と孙纳(周迅)。
映画監督を目指していた林见东が、志半ばにして故郷の香港に帰ろうとするのを孙纳がひきとめ、一緒に暮らし始めるのです。
二人で鍋をつつくシーンで流れる曲の歌詞がこれ。泣けます。

在很久很久以前 你拥有我,我拥有你
在很久很久以前 你离开我,去远空翱翔
外面的世界很精彩 外面的世界很无奈
当你觉得外面的世界很精彩
我会在这里衷心的祝福你

ずっと昔 あなたには私がいて 私にはあなたがいた
ずっと昔 あなたは私から遠い所へいってしまった
外の世界は素晴らしい
外の世界はどうしようもない
あなたにとって外の世界が素晴らしいものなら
私はここから(残ったところから) 心から祝福することができる
(日本語として?な、テキトーな訳ですみません)

若くて希望もある時期の、ヘンな打算も駆け引きもない(?)恋愛は、一番楽しい。
その時期に出会った人と、ずっと一緒に人生を重ねていければ、すごく幸運なことだなあと。
そしてもちろん、大人になってしまった後、良い・悪い・醜い("the Good, Bad, and Ugly")こと全て、受け入れることができる恋愛はもっといいなと思いますが。
クリスマス時期なので、ちょっとクサイですね。
私は若いときは失敗だらけ、大人になっても大人な恋愛はできず、中年になってしまいました・・。

もちろんこの映画、青春賛歌ではなく、主人公3人とも自分勝手な、ズルい大人。
そんなショーもない大人でも、どこかに純粋なもの、思いやる気持ちも残っているんだと、感じることができます(もっと深いと思うのですが)。
冬の北京の風景も、本当にグッときます。
もし北京に来ることがあれば、その前に是非。


鍋つながりで、北京ではじめて、シャブシャブを食べました。
日本のシャブシャブと似てると思いました。
ゴマダレがおいしかったです。

民宝火鍋城 海淀区花园东路8号 010-82033355





これは「超市发」の手作りポップ。
火に見える部分、ビニールテープがヒラヒラしてるんです。見えづらいですが。



12月13日 投名状

2007-12-13 23:50:47 | 映画


東方新世紀影院にて、公開初日の「投名状」観賞。なんと70元也(=1000円強。高い)。





監督:陳可辛(ピーター・チャン) 庞青云:李連杰(ジェット・リー) 
赵二虎:劉徳華(アンディ・ラウ) 江午阳:金城武
莲生:徐静蕾(シュー・ジンレイ)
投名状 公式HP

清代末期、「太平天国の乱」の頃(はるかに詳しいHP・ブログがたくさんあるので、一応簡単に・・。これからご覧になる方もいるでしょうし)。
とある山村で3人が出会い、「義兄弟の契り」を結びます。
「投名状」とは、この誓いを示す証書(平たく言えば、めいめいが死罪(=殺人)を犯し、それをもって互いを拘束(?)、死ぬときは皆一緒、みたいな感じの書面の約束)のことです(うまく説明できませんが・・)。
またこの村の、北方中国独特の雰囲気が(セットであろうと)、なんとも素晴らしいです。
外国人ならではの感想なのでしょうが。
ロケ地は北京近郊の川底下村や、河北省義県の様です。

最初の戦いで、戦闘シーンは結構壮絶なんですが、鉄砲に肉弾(?)で立ち向かっていくところあたりが、この3人が一番仲が良かった(戦争は良くないけど)時期。
その後勝利を重ねますが、出世の野望もある役人あがりの青云(ジェット・リー)と、他の2人との間にズレが生じ、また運命の女・二虎(アンディ・ラウ)の妻(シュー・ジンレイ)の存在によって、兄弟関係が崩れていきます。

戦闘シーンはかなり長く(それでも大陸バージョンは結構カットされてるらしい)、目を覆いたくなるシーンも結構あるのですが、戦争の悲惨さを伝える為に、欧米からの非難は承知で(監督が「中国国民のために作った映画」だ、と答えているインタビューもありました)、そうしたとのこと。
アンディ・ラウが「殺すな、殺すな」とそのものずばり叫ぶシーンもあるし、戦争賛歌の映画でないことは、十分伝わってきます。
3人とも、深みがあって(役の上での性格は、ジェット・リー以外の2人、ストレートな性格ですが)、さすが。同姓としては、莲生(シュー・ジンレイ)は、かなり悲しい人かなと。
もう一度観に行ってしまいそうです。



この日はTVでも結構報道していて、出口調査(?)のごとく、「あなたは3人のうち誰が好き?」という質問も。私が見た局(CCTV6)では、アンディ・ラウが一番人気、「だってカッコいいから」だそうです。
報道もほぼ好意的で、入りも良いらしいです。私が観たのは14:10だったし、王府井では、チケットが高いせいか、お客さんはそれほどでもなかったですが。
来週はもう一つの年末の超大作、人民解放軍と国民党の戦争を描いた冯小刚の「集結号」が公開、さ来週は、王家衛の「My Blueberry Nights」が公開されます(※注 その後公開が一週間早まりました)。
「集結号」、観た方がいいのはわかっているけど、軟弱者の私、どうしようかな・・。
そして今日(14日)現在風が強いので、弱虫の私は観に行こうと思っていたライブ、やめました。トホホ・・。

12月1日 苹果

2007-12-01 01:06:02 | 映画
王府井の「東方新世紀影院」にて、「苹果」を観ました。



「苹果」(英題:Lost in Beijing)
監督 李玉(リー・ユー)
苹果:范冰冰(ファン・ビンビン)  夫:佟大为(トン・ダーウェイ)
老板:梁家辉(レオン・カーファイ)
中国語で「苹果」とは、リンゴのことです。

フットマッサージ店店員、ビルの窓拭きで生計を立てる、ブルーカラーの夫婦。
苹果は店の老板(オーナー)にレイプされ、その現場(?)を夫に見られてしまいます。
まもなく苹果は妊娠し、子供の父親が分かる前に、父親が老板だった場合の賠償契約を結びます。子供の父親は・・?若い夫婦、オーナー夫婦、それぞれの家庭が崩壊していきます。

私が年取ってるからか、悪者(?)なはずの老板も(レオン・カーファイだから?)、なんだか憎めません。
テーマは重いけど、笑いもあり、自分なりにうまく生きていこうとする人間の、したたかさが伝わってきます。
ところどころ映し出される、北京の風景にもハッとします。

過激さで「色・戒」を超えた等、公開前からかなり話題になっていましたが、監督はCCTVのドキュメンタリー製作等で経験を積んだ、30代の女性(性別にこだわるのは嫌いですが、レイプシーンがあるので、あえて書きました)。
いかにもなフェミニストではなく、写真から受ける印象は、可憐でファッショナブルな感じです。
Time Out Beijingのインタビュー、「映画は娯楽で、観客は楽しむために観に来ているのは分かっている。が、この映画で何かを見つけて欲しい」とのこと。
また、今の性急な中国の発展には懐疑的なところも、ジャ・ジャンクー監督と同年代、同じだな~と。
旅行者の私の目から見ても、今の北京の光と闇(クサクてすみません)の差は、本当にすごい。ちなみに中国語で映画は、「电影」(電気の影)なんです。

次は「投名状」。



東方新天地地下にある「Natural Beauty」というお菓子屋さんにて。
梨マフィン。7元。


11月11日 三峡好人

2007-11-11 23:46:17 | 映画


昨日購入したDVD「三峡好人」(賈樟柯(ジャ・ジャンクー)監督 邦題「長江哀歌」 2006年ベネチア映画祭金獅子賞受賞)を観ました。

「三峡ダム建設」で水没していく町、奉節。
別々に暮らしてきた家族を探す2人の主人公を中心に、解体作業を行う労働者の姿や、長江の風景をドキュメンタリー風に綴っています。

監督のインタビューより。
「100万人もの人々が、ダムの建設によって移転を余儀なくされた。映画という形で、人々の感情や細かなところを映し、庶民の生活がどんな影響を受けたのかを理解し、記憶する」ために(もちろん「社会問題の記録」だけではなく、テーマは人間そのもの)、撮った映画です。

日本の「格差社会」なんて話にならない程の(比べる方向?が違いますが)、様々な人々が暮らす中国。
自分で選んだ生き方、または余儀なく強いられた生き方もあるかもしれませんが(そしてそれは幸せなことかもしれない)、これからの中国の「発展」が、個人の多様性(?)が尊重される方向へ、進んでいくといいなあと思います。日本ではもう望めないことなので。
良い作品に出会ったときにいつも思うこと、自分には何ができるのだろう、としみじみしてしまいます。

途中、烟(Cigarettes)・酒(Liquer)・茶(Tea)・糖(Toffee)という、それぞれ人と人の間をつなぐ道具になっている、4つのキーワードが。
「糖」のところで、「大白兎」が出てくるのですが(あんまり書くと話がわかってしまうので控えます)、ほっこり、せつないです。

↓「大白兎」ってこんな飴です↓


エンターテイメント性(?)はあまりなく、淡々とした映画なので、万人受けではないと思いますが、機会があれば是非。

Bitters End公式HP


ちなみに監督は1970年生まれです。だから?
共感しまくりの監督のインタビューはこちら。
映画の森ベネチア最高賞「長江哀歌」ジャ・ジャンクー監督に聞く


11月1日 「色・戒」

2007-11-01 22:58:30 | 映画


授業終了後、「色・戒」を観に王府井へ。やっと見られる・・・
北京で公開されるのは、台湾・香港で公開済みのものとは異なる、30分程カットされた、中国国内バージョン。

===後日談===
カットは7分に短縮された様です(from 英文メディア)。すみません。(11月7日)

普通話・英語字幕付きでした。
(何回かこのブログで書いているので、クレジットは省略)
以前の記事10月26日
以前の記事9月27日

正規バージョンを見ていないので、なんとも言えないのですが、本当にベッドシーンは最初のサワリ(?)のみで、きわどいシーンはなし。話題になったスゴさは皆無(もともとマフィア・娯楽映画好きで、恋愛映画は好きでない私だけどね・・)。

私に恋愛を語る資格は全くないのです。が、売国奴(?)と、その暗殺目的で近づいた女、互いに心を許すことがない者同士が、それでも内側が揺れる様子を伝える為、たぶんラブシーンがあったのでは?
少しでも触れ合う部分があった人を、自分の手でなくす喪失感とか、切なさなんかも半減してると私は思うし、この中国国内バージョン、ど~なの?!と思ってしまいます。

そして、日本人はやっぱりこの映画でも「鬼子」。仕方ないけど。
トニー・レオンはもちろん素敵でしたが・・。
観たあと、いろんな思いが残りました。



学校のある「五道口」駅のホームからの眺め。空気が澄んでいたので、山が見えます。



最近お気に入りの学食メニュー。「地三鮮」。
じゃがいも、茄子、ピーマンの炒め物です。茄子は衣をつけて、揚げてあります。



「三鹿」ヨーグルトのパッケージ。全4種類制覇しました。



学校内の猫コーナー。本日はなんと7匹。



ではまた。

10月21日 兄弟之生死同盟

2007-10-21 21:35:35 | 映画
ジャンクフードのお昼のあと、字幕を求めて王府井の東方広場、「新世紀影院」へ。
「兄弟之生死同盟」を観ることに。



監督 趙祟基(ディレク・チウ)  兄:苗喬偉(ミウ・キウワイ) 弟:陳奕迅(イーソン・チャン) 警官:劉徳華(アンディ・ラウ) 父:王志文(ワン・チーウエン)

普通話で、普通話の字幕付きでした。

兄は香港で家業を継ぎ、弟は黒社会とは無関係に、アメリカで生きてきた。
が、父が殺され、兄が弟を香港に呼び戻したことで、弟も黒社会へ巻き込まれていく・・という話(もっと複雑ですが)。

香港→タイ→香港と舞台を移し、タイでは市場での派手なカーチェイスあり、最後は油麻地(香港の地名です。よくこういう映画で舞台になってます)でのアンディ・ラウとの対決あり。

日本での公開は絶対なさそう(失礼)な、まったくの娯楽映画で、よくある黒社会の抗争と、警察との話。こういう映画を観れるのがうれしいのです。




香港気分なので、ワンタン麺が食べたくなり(単純ですね)、おなじみ(笑)の、「金翠河茶餐廳」へ。
本日はスイカジュースと一緒に。なんと40元ですが、おいしいからいいや。