週明けの 朝空に集う 鰯雲
助手席に 秋風連れて 乗りくる子
長き夜の 厨の窓の 風を閉ず
日曜日、ららぽーとへと向かう電車の中で、孫娘と話した「羊雲と鰯雲」のこと。
孫娘、「私、羊雲が好きなんだ。
ふわふわもこもこで、可愛い!秋の雲ってほんとに好き!」
そう?鰯雲じゃなくて、羊雲。
でも言われてみれば、確かに羊雲の方が可愛らしいかも。
鰯雲、鯖雲、鱗雲などは、高度5000〜15000mの巻積雲。
白色の小さい雲片で、通常氷の結晶からなる。
羊雲は、2000〜7000mの高積雲。
主に水滴からなり、巻積雲に比べ一つ一つの雲塊が大きい。
数年前まで、知らなかったが、羊雲は、季語ではない。
孫に、そう言うと、「へぇっそうなの?」
でも私、俳句作らないし、やっぱり羊雲の方が好きだなぁ…
なんて他愛もない話をしていたが。
翌月曜の朝、綺麗な鰯雲…かなぁ。羊雲…っぽい。
飛行機が飛んで行く時に撮った写真は、羊雲みたい。
夕方、夕飯を届けに行く。
上の孫はまだ帰宅していなかった。
今日部活はないと思っていたけど、予定が変わったかな。
しばらく、下の孫とお喋りした後、帰ることにした。
駐車場で、もうしばらく待つ。
すると体操服姿の孫が、走って来た。
大きな学校鞄を背に、息急き切って。
助手席を開ける。
「ばあば!間に合って良かったぁ!急に部活の話し合いがあって。もうばあば帰っちゃったかと思ったよ!」
待ってて良かった。
今日は、朝から随分涼しくなったね、寒いくらい。と言うと、
「そう!今日はね、全然汗かかなかった〜、ほら今もね」
ほんとに、夕風も寒いくらい。
続けて「朝、鰯雲が綺麗だった!学校に行く時にね。ばあばも見た?」
と言う。
あれ?羊雲って言うかと思ったら。
もしかして、ばあばに気を遣ってかな。
見たよ。綺麗だったね。写真も撮った。
しばらく喋って気が済んだよう。
お腹空いたー、じゃあ帰るね、と助手席のドアを開け、手をふる。
お月見の時、一輪挿しに活けた芒は、早くも花芒に。
丸い洋菊、竜胆は綺麗なまま。
花が長持ちする季節になった。
夜は、窓を閉めないと本当に寒い。
なんだか一気に季節が進んだよう。
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