手のひらの 花びらひとつ あたたかい
さくらさくら だんだん無口に なる姉妹
「ウマが合う」 六十歳差 山笑う
桜散る 幾度目の道 踏みしめる
養花天 ま白な花の つつましき
「養花天」
桜が咲く頃の曇り空。花曇りの異称である。
薄い陽も感じる、比較的明るい曇り空。
中国の言葉で、さまざまな花が咲く頃、急に冷え込んだり曇ったり、また暑くなったりする天気の事。
そんな天気が花を育ててくれる…
花を養う空。
しばらく、晴天が続いたが、今日はまさにそんな空模様。
桜は、今年はずいぶん長期間、咲き続けている。
初めて気づいたわけでもないが、このあたりは、随分桜の木が多い。
近くの高校沿いの、桜並木。
モールの桜数十本も見事。
そして、孫たちと3回もお花見を楽しんだこちら。
神社の桜もなかなかの見応えがある。
小学校も、公民館も、薬師堂も、本数は少ないけれど、美しい。
近所のお宅も、桜を植えてる所が多い。
昔はあまり気づかなかった。(笑)
いや、小さかった木が成長して、大きな木になり、側を通れば思わず立ち止まり、見上げるほどに、なった、と言うことかな。(??)
コロナ禍以前は、娘が一番「推し」の桜の名所へ皆で出かけたが、自粛自粛で、すっかり遠のいた。
ただ、実は車で一時間強かかる、人でごった返す、名所は正直ウンザリしていたところだった。楽しむよりも、疲れる!が本音。(連れて行ってくれる娘には、悪いけど。)
心の何処かで、ほっとしていたと思う。
そして、こんな近場に、充分花見が楽しめる場所がある事を知ったのは、コロナ禍があったから、かもしれない。
桜は、どこに咲いても、美しい。
この日、神社の参道脇に、石楠花を見つけた。
我が家と隣の境の道に咲いた利休梅も、また花盛り。
初夏の花がもう咲いている。
夏の季語でもある。
白い花は、なんとなく気品があり惹かれる。
でも四季折々の花。白もピンクも、赤も黄色も紫色も。小さくても、大ぶりでも全部好きなんだけど。(笑)