風来坊の忘備録

晴歩・雨読 日々の雑感 不定期便

凍結の道

2022-01-08 17:07:30 | 日記

 帰宅の道中 未だわずかに残る雪に足をとられないよう慎重に歩く

最後の難所が 我が家の前の私道だ 多分 凍結の道…だろう

 

 昨年まで 降雪の翌朝 どこよりも早く 雪かきをしたものだ が、

今年はいけない 昨日、今日と 朝から出かける予定が詰まっている

なによりも このところ膝の具合がひどい 少しの庭仕事で酷く痛むのだ

僅かな距離とはいえ雪かきは確実に 膝を痛める

敢えて付け加えれば 我が家の前とはいえ この道は私の出入りに殆ど関係ない

隣家の車の出入り時にスリップするかもしれない その防止の為のみに早朝からの

雪かきに精を出していたのだ 隣家からはご苦労さんの一言もない

 

 怨みがましかったり、愚痴っぽかったりだが 今回の降雪からは免除願いのだが

当方の事情を伝えたくも 訳あって亡妻存命中から 隣家との交際を断っている

 

 夕方帰ってみると いつもなら陽射しで溶けているはずの残雪が今年に限り凍結

明日は 嫌々ながら 又、膝が痛むのを覚悟で 凍った雪を掻きださねばなるまいと

憂鬱に思うのだ 我が家の前だけが 雪道のままなのだ 

      

 

 


雪の日の円朝

2022-01-07 18:41:54 | 日記

 夜来の雪もやんで 首都圏は碧空で開けた

ふと、『雪の日の円朝』なる作品が心に浮かぶ 円朝は「落語中興の祖」の事だ

我が、か細い記憶によればこの戯曲の作者は久保田万太郎 但しこれも定かではない

 

 雪の日の朝 幕末三舟 勝海舟、山岡鉄舟、高橋泥舟 時の文化人が余興に

三遊亭円朝に噺をさせようと 多分、深川あたりの料亭によびだす

 

 全て私の淡い記憶であることを御承知願いたい   

 

 「三舟」はこの場で即席で『桃太郎』だったかの昔話を円朝流に語れと要求する

牡丹灯籠、芝浜、死神・・・等々の名作を残した彼に 即興でしかも円朝らしくに

語れとの 要求だ            それからが肝心だが 記憶はそこまでで 

円朝が船で雪の中、料亭に辿り着いた事 そんな些事を はっきり覚えているのだが

無事語り終えたのか 噺つくりに苦労するのか 全く思い出せない数十年前の記憶だ

 

 近ごろ、記憶が飛んでしまっていることが 頻繁にある 困ったもんだ

老化とか耄碌とはこんなものなのか寂しい 歳とって何よりも悔しいのはこんな時だ

 

しっかりしろよ!俺!!と、一人鼓舞する

 

 

 

 

 


からす

2022-01-06 20:18:28 | 日記

 庭履き用に重宝していたサンダルの片方が 突如行方不明になった

てっきりカラスが咥えていったに違いないと、思う 

以前、ワイヤーハンガーが持っていかれた記憶がある 

雑食のカラスは巣造り材料まで手当たり次第何だろうか 

小さな被害だと、 簡単にあきらめる 無ければやはり不便は不便なんだが

 

 カラス何故泣くの カラスは山に 可愛い七つの子があるからよ との童謡がある

我が履きつぶしたサンダルが カラスの赤ちゃんの ベッドに変身しているのなら

それもいい そんなことを想像すると 自然に微笑みさえもが浮かんでくる

 

カラスは神の使いとの説もある 三本足のカラス《八咫烏》はサッカー協会の

シンボルにもなっている ほどだ

 

 朝早くからゴミ置き場を荒らされるのは 迷惑だが人間のモラルが試されていると

善意に解釈する・・・本年のモットーに『寛容』を加えた私は鷹揚に構える事にした

 

 


年の初めに

2022-01-05 22:00:44 | 日記

 隅田川馬石さん 私にとっては馴染みの名前だが 落語に興味のない方

まして 東京圏以外の方には 多分、聞きなれない名だろう

その馬石さんが 第76回文化庁芸術祭の大衆芸能部門で大賞を受賞した

 

昨、『4の日昼席』の日 受賞を逃した やまと師匠は 無念の高座 それでも

舞台上で やまと、駒治、文菊、左橋 各師匠と共に祝辞を明るくのべていた

やまと師匠は 早、次のチャンス狙いを語っていた のが印象的

御本人の馬石師匠 照れからか受賞にはには一切触れず 『初天神』を軽く流して

一体に 正月興行は 軽めの話ばかりで物足りなくはあるのだが 次回に期待だ

 

この後、古い友人にあうため移動、日ごろ慣れない酒を痛飲し深夜の帰宅となった

どおやら本年も 可もなく不可もない 昨年並みの生活パターンとなりそうだ

 

 

 

 


あさのやま

2021-12-30 14:29:40 | 日記

 あいつ今頃なにしてる との番組があったが 私のあいつは相撲の朝の山である

当時、横綱で頂点にあった白鵬に対抗しうる力士とし和製横綱への最短コースを行く

力士とし期待されていたが 相撲協会の定めるおきてに反し遊興を重ねたとが発覚し

更に諮問に対して嘘の返答をしたとの事で 1年間(6場所)の出場停止処分を受けた

大関の地位から陥落し このままいけば3段目辺りまで 地位を下げるという

 

 処分がきつすぎるとか 《恩赦》のような軽減処置を期待する意見もあるらしい

引退を申し出でたが受け付けられず 目下は 四股を踏んだりの《調整中》との情報

 

 間もなく今年もくれ一月場所番付も配られる これをどんな思いで眺めるのだろう

再起し、 どう駆け上がったところで  大関へ復帰は2年位先の見通しもある

 

 規則やぶりはスポーツ界にも、政界にも、芸能界にも見られるのだが『国技』の

相撲道を おかした罪としての〈見せしめ〉なのかあまりに重い処罰だ

朝の山の大関陥落以降 相撲を観なくなった私だが角界を盛り上げる為に何らかの

善処を期待したいものだ