風来坊の忘備録

晴歩・雨読 日々の雑感 不定期便

あお馬さん つづき

2021-11-30 18:22:01 | 日記

 柳家あお馬さんから 礼状が届いた なんとも律儀なものだ

パソコンで打ち出したものを大量コピーしたものではなく真面目さが伝わる直筆だ

決して達筆とは言い難いが 真剣さが感じられる 嬉しい事だ

 

 先日、ある若手・真打さんの 独演会を申し込んだら 彼の事務所から

奥さんと思われる方から 「予約受付ました」とのメールがきたのに

感動したばかり 近ごろ噺家さんの世界では こうした義理を通すのが

当たり前になっているのだろうか 我々、素人の世界では廃れてしまった

義理・人情みたいなものが・・・。 

 

彼らから 義理を通されれば 当方も人情としても彼らの出番を求めて

寄席通いしなければなるまい そう心に決めた

これが 客足の減ったコロナ禍の一現象では無いことを節に願う次第

 

      

 

 


俺の じんせい

2021-11-29 21:04:25 | 日記

『人生を変える三つの方法』と、言いうのがあるそうだ 

未だそれに接してないが 経済学者の大前研一氏の著作から らしい 

 ①時間配分を見直す ②住む場所を変える ③付き合う人間を変える

その三つとの事 既に人生の終盤を迎えた身 該当しないとは思うのだが

 

時間配分に ついて考える 

 きままな一人暮らし 朝から晩までこれと言った配分を考えることなしに

 生活している それでも いつしか 適度に配分されてはいるようだ

住む場所を変える について 考える

 これは無理だ この地にすっかり 根を下ろして 数十年 離れる気なんて

 ありはしない 存外気にいっているし、亡妻の墓を 思えば猶更だ

付き合う人間を変える について考える

 他人と打ち解けるのが難しい性分だ 今、せっかくできた友人との交遊関係を

 失いたくはない

 

こうしてみると 我が人生を変える必要も手段も無い 現状維持がよさそう 

覇気がないとの声も聞かれそうではあるが  残り人生このままでいこう

 

明日 市立病院で『骨シンチ』という検査を受ける

骨腫瘍,骨の炎症、X線写真では判断の難しい骨折などを調べる検査とか

結果がどうあろうと医者任せだ 俺の人生を変えることにはなるまいと

楽観している 人生なるようになる・・・はずだ

    人生この主義で行こうか

 

 


どくだみ

2021-11-28 17:52:32 | 日記

  「紫陽花と水仙、それに八つ手にも毒があるあるのよ、充分に気を付けて」

葉を二枚ほど摘んだ指先でもみながら蚊帳の中へ戻る ご寮さんの腕をとり

朝顔の葉の汁を塗り付ける「えらいもんですな,痒いのがひきました」

 高田郁『みおつくし料理帖』の一節 この小説には料理のほか身近な情報が

しばしば出てくる 何気ない薬草がらみのも・・・。

 

 小説のなかの『薬草』情報にひかれ インターネットの 薬草をひいてみる

情報がびっしりと。。。。 中に私にとっての天敵《どくだみ》についても

季節になると狭い庭一杯にはびこるドクダミだが これが立派に薬草に化ける

中でも「ドクダミ酒」の作り方も。今まで目の敵して必死に除草に励んできたが 

私も、次の 芽吹きの頃には 心を入れ替えてドクダミ酒に挑戦してみようか

 

医薬情報の発達していないころ 当時の人々は身近な山野草に薬効を認めて 

野、山を巡り歩いたのだろう 

 

科学万能の世の中ではあるが 先人の知恵に 習うものは多そうだ

 

 

 


ぐるめ

2021-11-27 19:25:57 | 日記

新聞のテレビ番組表を見る よくもこれほどと思うことがある

料理、食材、グルメといった 話題が盛りだくさんだ 勿論、日によって

差はあるが激しい時には一日中朝から晩まで これらの情報を見続ける事が

できるほど チャンネルをくるくる回しさえすれば・・・。

平日の昼間だから 視聴者は家庭の主婦か暇を持て余した退職男性だろう

これらの人たちは こんな情報がこんなに ほしいのかな?と、考えてしまう

 

番組制作者にはそれなりの思惑があろう 視聴者のニーズに合わせた とか

比較的簡単に製作できるからとか 要するに送り手と受け手のニーズが一致

しての事なんだろう コロナにより 外食が制限されたのも要因かもしれない

私はこの種の情報が不要で、好きでもなく 実際には一度も観たことはないが

 

今日、私は明日の病院検査を控え 終日、家で日向で読書にふける 

ふと、みる高田郁さんの「みをつくし料理帖」なんとグルメが主役の本じゃないか

他人事ではない、なんと私自身も媒体こそ違えグルメ情報に毒?されていたようだ

     

  

 

 

 

 


あお馬 独演会

2021-11-23 19:25:44 | 日記

 柳家あお馬は 柳家こせん門下の噺家 2019年に二つ目に昇進 

駒澤大学 入学時 「落語好きに悪い人はいないよ!」という勧誘に惹かれて

落研にそして この世界に入ったそうだ

 

 今日は独演会ということで ネタおろしを含め3席を御披露頂いた

上から目線で恐縮ながら 中々達者な出来だ 特に終わりの2席『大工調べ』と

『夢金』がいい 大工調べの大工棟梁の 啖呵の鋭い切れ味に酔わされた

 

従来、真打の噺家を追いかけてばかりで このクラス(2つ目)を無視してきたが

わが視野の狭いことを 反省させられた 落語界のすそ野は広いと 実感した

 

これから年末、年始にかけ 寄席巡りを考えているが 前座、2つ目にも注目すれば

まだまだ 聴きたい噺家は大勢いそうだ

年末、年始 寄席巡りの楽しみが 増えそうだ