電力会社や政府は、原子力発電をCO2をださない環境にやさしいエネルギーだと説明しています。しかし、原子力発電は、起こした熱の3分の1(ある報告では4分の1、ドイツでは10分の1といわれている。)しか、エネルギーとして取り出せていません。残りの3分の2は温排水として海に流されています。
現在、地球温暖化の原因はCO2だという話が定着していますが、CO2は、地球から夜間に放出される熱を宇宙空間に逃がさないという性質があるためで、CO2が直接地球を暖めているわけではありません。従って、地球を直接暖めているものは、CO2よりさらに地球温暖化に寄与していることになります。
原子力発電所1基が、海に流している水の量は、毎秒70トン。1日だと約600万トンもの温排水です。この温排水は回りの海水温より約7度高く、周辺の海を暖め、環境を変えていきます。
次に、発電時にはCO2をほとんど出さない原発ですが、ウランの採掘には大型の重機を使い、多量のCO2を排出しています。さらに、原発の燃料となるためには、精錬・加工の段階で、いくつもの工場が必要となります。
そして、ほかのエネルギーとの決定的な違いは、放射能を出すことです。たとえ事故を起こさなくても、ウランの採掘から、いくつもの加工工場、原発はもとより、使用済み核燃料や、低レベル放射性廃棄物まで、すべての過程で放射能を出して、環境を汚染します。
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