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Más vale prevenir que lamentar.

香肌イレブン最難関・台高山脈盟主の池小屋へ     ~V字峡の渓谷美と稜線では春の訪れを満喫~

2022年04月27日 | トレイルに挑戦!

今日は香肌イレブン最難関の池小屋です。

ということで、早朝4時半に出発。

この山は公共交通機関での

アプローチは難しく

車で登山口まで向かいました。

 

3時間かけて宮ノ谷出合いに到着。

右折して橋を渡り林道を

1キロほど行くと 終点に

10台ほどの駐車スペースがあり

すでに5台ほど車が止まっていました。

ここが宮ノ谷登山口。

山と高原地図によると

上級者日帰りコースとのことで

安全を最優先にコースガイド通りに

歩を進めることにしました。

宮ノ谷渓谷沿いには遊歩道のように

階段や橋が続います。

 以前は観光に訪れる人が多かったのか

はげかけた看板が次々に現れます。

「犬飛嵓」「鷲岩」「千丈嵓」「六曲岩」などなど

岩盤を渓谷が削り続け

様々な奇岩や奇勝を生み出していて

見ごたえのある風景が連続しています。

またヘビ滝などの滝も次々に現れます。

 六曲岩をすぎると切り立った岩盤に

プレートが打たれ持ち出しの梁に

歩道が取り付けててあるというスリリングな道。

真下には水が流れ手すりは左側のみ

落ちたら流されてしまいそうです・・・

足を滑らさないように慎重に進むと風折り谷出合いです。

場所に不釣り合いな「岳魂」という石碑がドーン。

高滝へ20分という道しるべを確認して

右岸を渓谷沿いに進むと轟音が聞こえてきます。

凄まじい水量が一条に落下!!

落差は50m!!

これは見ごたえがあります。

しばし見入ってしまいました。

さてこの滝を超えるのがこのコースの最難関。

左岸に取り付けてあるロープを

伝って登っていくと道ないーーー

もう滝の上部ぐらいの高さまできていて

地図を確認すると上流に向かって

トラバースするようになっていますが

登山道は跡形もなく崩壊している感じ、、、

 

地図と眼前の地形をよく確認しながら

急斜面をよじ登り

日差しのある尾根に向かって

ぐるりと大回り。

 

高滝上部よりさらに80mぐらい登った ところで

上流に向ってトラバース。

下を見ると川の流れが見えていたので

 

その方向を目指して降りていくと

踏み跡や錆びついた標識があったので

その道辿って登山道に復帰しました。

 

40分ほどで高滝を越えることができました。

これは地図を書き換えてもらった方が

よさそうですね。

けっこう急勾配なので

ロープもつけてもらえると嬉しいです。

再び渓谷沿いにおりると滝の連続です。

あとでガイドブックを見ると

落差15メートルの 猫滝や

ドッサリ滝というのも見ているはずですが

たくさんあってどれがどれやら・・・

わからないまま急斜面を登ると奥ノ出会い。

さあここからはまたまた急登。

100mほど登ると見晴らしのいい尾根筋に出ます。

シャクナゲの木や

アカヤシオ・シロヤシオの花が出迎えてくれました。

しかしまだ高度は900mほど。

残り400mあります。

ときおり木々の間から見える景色は楽しめますが

けっこうな急勾配の連続です。

もう足がパンパン。呼吸も荒い。

 

膝に手を添え歯を食いしばりながら登っていくと

40分ほどでようやくなだらかな 山頂が見えてきました。

もう周りには高い場所はなく

見上げると青空が広がっています。

これが台高山脈の盟主といわれている山の頂き!

ついに「香肌イレブン」の最深部に到達です。

昨年12月から登り始めた「香肌イレブン」

これでコンプリートです。

いままでに登ってきた山々を浮かべながら

そして感慨深い思いで池小屋山の山頂を踏みしめました。

標高1396mですが暖かい気候のせいか

森林限界には達せず

山頂にもブナが生い茂り

芽吹きが始まっていって

独特の景観を醸し出しています。

北東側に少し降りると細長い池があります。

水が少なく湿地みたいになっていますが

この池がほとりに以前山小屋があって

それが山名の由来となったそうです。

さらに霧振山・奥の平・千里峰・赤グラ山と辿っていきます。

稜線からは紀伊半島の峰々が延々と連なっていて

もう雪が無くなり青々とした大台ケ原まで見渡せます。

視界が良好ならばきっと熊野灘まで見えたことでしょう。

反対方向には桧塚・岩屋口山・ナメラ山が連なっていて

遠く高見山地の山々がかすむように望め

赤グラ山でUターンすると

迷岳や独特な形の野江股ノ頭・白倉山・古ヶ丸山などが

折り重なるように見える姿を楽しみながら霧振山まで戻りました。

この稜線。

ツツジ科の幼木が道に枝を広げていて

場所によってはかき分けながら進むことになります。

足にバチバチあたって結構痛いです泣

霧振山頂を左折。

標識に従って明るい尾根筋を下っていくと

ここでもアカヤシオ・シロヤシオが

かわるがわる美しい花を魅せてくれます。

 馬の形をした木や

一見キノコのような何かの巣跡も。

30分ほど青空平にでました。

台地のような平らな場所で

負傷者や遭難者の救護にヘリポートとして

使われることもあるそうです。

もちろん景観も素晴らしい。

北東方向のシャッポ岳も良く見えます。

ここからは勾配がきつくなるので

足を滑らさないように慎重におりていきます。

なぜかあちこちに太いワイヤーが放置されていて

岩にぐるぐる巻きになって滑車までついてる箇所も。。

見栄えも悪いが引っかかりそうで危険。

大変そうだが撤去してもらえるといいですね。

やがて鹿よけが見えてきたと思ったら右折の標識。

網があっていけないのいのにどうしたもんかと

良く見てみると人が通れる穴がありました。

くぐって新緑の道にでるとモノレールが現れます。

 地図を確認するとモノレール沿いが登山道。

急勾配なのでレールにつかまりながら降りていきます。

宮ノ谷の向こうの山々が良く見えて

素晴らしいながめなのですが

長い~~なのでつま先が痛い!

500mほど下るとようやく伐採後に出て

登山道を駆け下りて駐車場へ。

思っていたより早く下山できました^^

上級者コースを難なくこなして

自信が着きました。

 

鈴鹿セブンマウンテン、亀山7座、津10山に続き

まつさか香肌イレブンもコンプリート。

そして昨年2月から始めた登山ですが

ついに300ピーク(YAMAP基準ランドマーク)

を越えました。

 

こういう区切りは励みになり

とても嬉しいです。

つぎは東近江市選定の鈴鹿10座を攻めてみます。

 

宮ノ谷渓谷➝池小屋山➝赤グラ山➝こぶし平



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