青森県むつ市には、中間貯蔵施設である「リサイクル燃料備蓄センター」が建設中で、来年にも稼動予定となっています。このリサイクル燃料備蓄センターは、使用済み核燃料を再処理するまでの間、貯蔵・管理する施設として、建設が進められています。この施設はキャスクに収められた使用済み核燃料を3000トン貯蔵可能で、建設費用は、約1000億円、大きさは四日市ドームを一回り小さくしたぐらいの大きさです。
使用済み核燃料を再処理しMOX燃料として使うという意味で、リサイクルというなまえが付けられています。
むつ市・使用済燃料中間貯蔵施設の貯蔵建屋イメージ(2015年3月事業開始予定)貯蔵量3000トン(貯蔵量2000トンの2棟目も建設中)
また、中部電力は、浜岡原発の敷地内に、同様の施設を建設していて、こちらは700トン貯蔵可能で、緑地公園の体育館ぐらいの大きさです。東海第2原発には250トン規模の保管施設があります。
浜岡原発 中間貯蔵施設(中部電力 ホームページより)
乾式キャスク貯蔵施設には、乾式キャスク24基(使用済燃料1464体分、約250トン・ウラン)
を貯蔵することができます。(東海第2原発)
東海第二発電所で採用した乾式キャスクは、使用済燃料を安全に貯蔵しておくために、様々な安全機能を備えています。また、使用済燃料をプーで貯蔵する方法に比べ運転管理の容易性、技術の斬新性、経済性等に優れています。
海外でも数多くの実績を持ち、高い安全性が確認されているものです。
さらに、キャスクの周囲をコンクリート製の建物で取り囲み、放射線を遮へいしています。(日本原電ホームページより)
日本にある使用済み核燃料22000トンを保管するには、あと約18000トン分の施設が必要です。むつ市に建設中の施設があと6箇所必要になりますし、一箇所に集めるとなると、東京ドームの1,5倍の大きさが必要となります。
2014年7月19日 「脱原発四日市市民の集い」2014年度第3回原発シンポジウム 園田淳
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