ネタばれせずにCINEるか

かなり悪いオヤジの超独断映画批評。ネタばれごめんの毒舌映画評論ですのでお取扱いにはご注意願います。

大日本人

2008年04月23日 | 激辛こきおろし篇
『ごっつうええ感じ』もスペシャル2時間枠にしてしまうと中味がスカスカで面白くなかったように、この『大日本人』を黙って113分見続けるのにはかなりの忍耐力を必要とする。「こんな映画がなぜカンヌに?」という疑問も至極ごもっともで、日本を代表するコメディアン・松っちゃんの姿にフランス人がかってに北野武の姿を重ねたのはおそらく間違いないだろう。しかし、『ごっつう・・・』の外国人を笑わせるコントの拡大版ともいえるこの『大日本人』に、カンヌは大いに肩透かしを食ったにちがいない。特に後半のヤケクソ的なシモネタのオンパレードにはがっかりした。

北野武がベネチアで再評価されて文化人の仲間入りをはたした状況を、松っちゃんははたしてどう感じたのだろう。その答えはこの『大日本人』を見ればわかるような気がする。外国人受けしそうな古色蒼然とした大日本人への変身シーンや、かつては人気者だった大佐藤のおちぶれブリを見ていると、お笑いの立場から映画を思いっきりおちょくっているように感じるのだ。

けっして映画という文化におもねろうとしない松っちゃんの態度には好感が持てるものの、一つの映画として見たら(コントとして見ても)やっぱりこの『大日本人』は面白くもなんともない。外国人と日本人の笑いのツボはちがうという話をよく聞かされるが、その外人向けに作ったと思われる映画(コント)に外人がソッぽをむいたとしたら、大コメディアン・松本人志は畳の上でフテ寝でもするしかないのである。

監督 松本人志(2007年)
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