最近、ベランダで爪を切るようになりました。
爪をパチンと切ると、かけらが跳んでゴミ箱に入らず、拾うのが大変ですし、新聞紙を大きく広げるのも面倒···
でも、毎朝掃き掃除をしているベランダなら、気にせずにすみますし、日当たりの良い時間帯なら爪先も見やすくて、ベストです。
幼かった頃、髪を整えたり、耳垢の掃除をしたりなど、服の脱ぎ着も含め、いわゆるグルーミングの類いのほとんどは母親の役目でした。
けれども、なぜか子供たちの爪切りだけは父親の仕事であったと記憶しています。
きっと、入浴とセットになっていたからかもしれません。
一度、父に、爪を切るのはお風呂に入る前と後の、どちらがよいのかと尋ねたことがあります。
「お風呂に入る前に切れば、爪アカの汚れをきれいにしやすい。お風呂に入った後なら、爪が柔らかくなっているから、切りやすい。」
私は小学低学年だったと思いますが、父の説明になるほどなあと感心したのを覚えています。
では、実際にはどちらのタイミングで切ってもらっていたかというと、入浴後でした。
風呂上がりに、母が夕食の支度をしている台所の横にあった勝手口の土間で、切ってもらっていました。
きっと、小さな子供の爪を切るのは、お湯にじっくり浸かって柔らかくなってからのほうが安全だと判断していたからなのでしょう。
私はおばあちゃん子だったので、昔の言い伝えなどをよく聞かされていました。
爪切りでよく言われるのが、「夜中に爪を切ると、親の死に目に会えない」というものですね。
言い伝えには、それなりの理由がたいていあるものですが、この夜の爪切りに関しては、自分で考えてみてもわからず、ずっと疑問を持っていました。
今日、爪を切りながらまた思い出し、検索してみましたら、こんな説明を見つけました。
ふーん、って感じです。
私はどちらかというと、親の死に目には会いたくないと思っているのですが、爪切りをいつどこでやろうが、あまり影響ないかもしれません。