きんえんSwitter

医者の心の目で日々を綴ります

涙の理由

2018年06月05日 | 喫煙防止教育
先日、喫煙防止教室で小学校4年生の女の子たちに泣かれちゃったっていう話を書きましたが、その後、それを読んだ皆様からの反響の大きさに、正直驚いております。

「子どもはそんなにも親のことを心配しているんだね」、「子どもってすごいね」というのが、おおかたのご感想です。


訪れた学校の先生方とは常日頃そういう話をしていますが、とにかく今の親御さんたちは、子どもたちが親のことをどんなに想っているか、ということをご存じなさすぎです。
まずはそのことだけでも、知っていただければ・・・と思っています。




こういう世の中ですから、タバコはからだによくないなんてことは、うすうす子どもだって知っていますし、そもそも本能でもって「タバコは毒だ」と認識できています。
(タバコが臭いのは、腐った食べ物は変な味がするっていうのと同じです)


ですから、普段、その毒ガスを美味しそうに吸っているお父さんやお母さんを見て、子どもたちは不思議に思ったり、ほんとうは良くないことなんじゃないかと疑問に思ったりしているのですが、多くの子どもはそれを口に出せないでいます。


そこへある日、学校へやってきたお医者さんから、タバコの本当の話を聴かされます。

すると、ああ、やっぱりそうだったんだ、自分たちがうすうす感じていたことは本当だったんだと、心に何かストンと落ちるものがあり、その瞬間、感受性の高い子は泣いてしまったりするんだと思います。



なかにはすでに、喫煙している家族に「タバコをやめてほしい」と頼んだことのある子もいます。

でも、たとえ可愛い子どもや孫に懇願されても、簡単にはやめられないのがタバコです。



「どう言ったらタバコをやめてもらえますか?」

「言ってもむだなので、もうあきらめています」


こんな子どもたちの声も、教室で聞かれる今日この頃です。

ではまた。





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