
モンゴル一人旅の二日目(後半)です。
[初日(前半)はコチラ]
大連の空港(大連周水子国際空港)にも無事たどり着け、二番目の乗継地、北京へ向かいます。

大連から北京までは中国国際航空(エアチャイナ)を利用。というわけでエアチャイナのラウンジ(国航貴賓室)で軽食。
エアチャイナの機内誌に載っていた地図を見てみると、


台湾を自国領と主張するのは、まぁ分かります。
台湾、というよりも中華民国側も公式には大陸を自国領としているわけですから。それに一応、国内線と両岸線というかたちでルートの色分けもしているようですし。
ただ、その右側にある南海諸島の地図。

中国が主張する領海である、所謂、「九段線」ってやつです。最近では、主張のみならず、実力行使で既成事実化しようとしており、まさに現代の覇権主義、社会帝国主義。
という義憤に駆られつつ、北京に到着。

さて、翌日のモンゴル・ウランバートル行が朝8時台に出発ということで、今回は事前に空港近くのホテルを予約しております。
予約したホテルはジンアンエクスプレスホテル(JINGAN EXPRESS HOTEL、北京京安快捷酒店)。
空港まで無料の送迎もついて130元(≒2600円)。
ホテル予約サイトのAgodaの口コミによると、空港のインフォメーションカウンターのスタッフに頼めば、ホテルに電話してくれて、ホテルに迎えにくるよう頼んでくれるそうです。
というわけで、インフォメーションカウンターのお姉さんに、ホテルの電話番号を示して、ホテルに電話してピックアップを頼んでくれるようにお願い。
お姉さんも、心得たものですぐに電話をしてくれます。
が、なんか浮かない顔。
何度も電話をかけなおしています。
そして衝撃的な一言「Wrong number」
なんと、電話番号が間違っていると。
といっても、自分でメモしたわけではなく、予約サイトから印刷しただけです。
その後、お姉さんはカウンターにあるホテル一覧から電話番号を調べたり、どこかに電話をかけて電話番号を聞いてくれましたが、結局ホテルに電話はつながらず(ちなみに予約サイトの番号とホテル一覧の電話番号は同じでした)。
電話がつながらなかった理由は、ホテル到着時にわかります。
すでに予約時にお金も払っているので、別のホテルを探すわけにもいきません。
ただ、事前に印刷しておいた地図によると空港からホテルまでは2kmほど。
30分くらいなら歩けない距離ではありません。
というわけで、ホテルへ向けて出発。


空港を背にして歩きます。
基本的には一本道で、途中地図に載っている交差点も確認でき、順調です。
ところが、まっすぐ南下していくとなぜか有料道路の料金所。
迂回できるようなルートはありません。
不審に思われたのか料金所の係員がやってきて、ここから先は通れないようなことを伝えてきます。
仕方がないので、地図を見せてホテルに行きたい旨を、身振り手振りで伝えると、なんとか伝わったらしく、有料道路わきにある、(おろらく料金所の係員が務めている)会社の門を開けてくれて、会社の敷地を通ってホテル方向へ通じると思われる脇道へ連れて行ってくれました。

親切な係員は、ホテルまでの行き方を説明してくれると、門を閉じ料金所へ戻っていきました。
というわけで、ホテルが見つからないからといって、空港に戻ることは困難になってしまいました。

で、脇道。舗装されていません。しかも次第に周りが暗くなってきました。
ほんとにこの道でホテルへつけるのか微妙な感がありますが、もはや戻れないので言われた方向へ進みます。
・・・・・
・・・・
・・・
しばらく進むと、道がなくなり、完全に行き止まり。
人に聞くにも誰もいないし、と思っていたら近くにバラック小屋があり、おばさんと子供がいました。
おばさんに筆談で聞いてみると、指で方向を示してくれました。
ただ、問題は指差した方向には道ではなく畑。
仕方がないので、畦道みたいなところを通り、指差された方向へ進みます。
で、面前に立ちはだかるは、2mほどのコンクリートの塀。
壁の向こうは幹線道路のようですが、そちらに行くためには、塀を乗り越える必要があります。
バックパックを担いだまま、塀を乗り越えるのはさすがに困難で途方に暮れていると、少し離れたところに肥料を積んでいる場所が。
というわけで、肥料の山を使ってなんとか幹線道路に着きました。
とはいえ、結局どこへ行くかもわからず、しかもこの時点で道は真っ暗。

勘を頼りにあっちこっち歩いて気づけば、出発から1時間30分が経過。
真っ暗だし、雨は降り始めるし、どこにいるのかわからないし・・・
そんな中、道を聞いたカップルが、ホテルまで連れて行ってくれるよと、わざわざ帰宅方向とは逆向きに徒歩10分ほどかけてホテルまで連れて行ってくれました。
この道、一回通ったんだけど、と思ったらホテルの電気がすべて消えていて気付かなかったようです。
というか、よくよく見てみると、このホテルだけではなく周囲の電気もまったくついていません。
チェックインの際に聞いてみると、どうもこの地域一帯が停電になっている模様。というわけで電話がつながなかったのも停電が原因。

電気さえついていれば、さすがにこのホテルの前を歩いて見逃すはずはありません(写真は停電から復旧後に撮ったもの)。
なんとか無事に着いて安心していると、ここまで連れてきてくれたカップルが、ご飯を食べに行こうと、近くの食堂で夕食までご馳走してくれました。
食事中はわずかな英語と筆談中国語で会話。
一時はホテルへたどり着けずにどうなるかと思いましたが、まさに一寸先はハプニング
というわけで、中国人民の暖かさに触れて、覇権主義中国への義憤は消え失せ、すっかり親中派になってしまいました。

親切なカップルはお菓子までくれました。本当にいい人たちでした。
三日目(前半)に続く。
[初日(前半)はコチラ]
大連の空港(大連周水子国際空港)にも無事たどり着け、二番目の乗継地、北京へ向かいます。

大連から北京までは中国国際航空(エアチャイナ)を利用。というわけでエアチャイナのラウンジ(国航貴賓室)で軽食。
エアチャイナの機内誌に載っていた地図を見てみると、


台湾を自国領と主張するのは、まぁ分かります。
台湾、というよりも中華民国側も公式には大陸を自国領としているわけですから。それに一応、国内線と両岸線というかたちでルートの色分けもしているようですし。
ただ、その右側にある南海諸島の地図。

中国が主張する領海である、所謂、「九段線」ってやつです。最近では、主張のみならず、実力行使で既成事実化しようとしており、まさに現代の覇権主義、社会帝国主義。
という義憤に駆られつつ、北京に到着。

さて、翌日のモンゴル・ウランバートル行が朝8時台に出発ということで、今回は事前に空港近くのホテルを予約しております。
予約したホテルはジンアンエクスプレスホテル(JINGAN EXPRESS HOTEL、北京京安快捷酒店)。
空港まで無料の送迎もついて130元(≒2600円)。
ホテル予約サイトのAgodaの口コミによると、空港のインフォメーションカウンターのスタッフに頼めば、ホテルに電話してくれて、ホテルに迎えにくるよう頼んでくれるそうです。
というわけで、インフォメーションカウンターのお姉さんに、ホテルの電話番号を示して、ホテルに電話してピックアップを頼んでくれるようにお願い。
お姉さんも、心得たものですぐに電話をしてくれます。
が、なんか浮かない顔。
何度も電話をかけなおしています。
そして衝撃的な一言「Wrong number」
なんと、電話番号が間違っていると。
といっても、自分でメモしたわけではなく、予約サイトから印刷しただけです。
その後、お姉さんはカウンターにあるホテル一覧から電話番号を調べたり、どこかに電話をかけて電話番号を聞いてくれましたが、結局ホテルに電話はつながらず(ちなみに予約サイトの番号とホテル一覧の電話番号は同じでした)。
電話がつながらなかった理由は、ホテル到着時にわかります。
すでに予約時にお金も払っているので、別のホテルを探すわけにもいきません。
ただ、事前に印刷しておいた地図によると空港からホテルまでは2kmほど。
30分くらいなら歩けない距離ではありません。
というわけで、ホテルへ向けて出発。


空港を背にして歩きます。
基本的には一本道で、途中地図に載っている交差点も確認でき、順調です。
ところが、まっすぐ南下していくとなぜか有料道路の料金所。
迂回できるようなルートはありません。
不審に思われたのか料金所の係員がやってきて、ここから先は通れないようなことを伝えてきます。
仕方がないので、地図を見せてホテルに行きたい旨を、身振り手振りで伝えると、なんとか伝わったらしく、有料道路わきにある、(おろらく料金所の係員が務めている)会社の門を開けてくれて、会社の敷地を通ってホテル方向へ通じると思われる脇道へ連れて行ってくれました。

親切な係員は、ホテルまでの行き方を説明してくれると、門を閉じ料金所へ戻っていきました。
というわけで、ホテルが見つからないからといって、空港に戻ることは困難になってしまいました。

で、脇道。舗装されていません。しかも次第に周りが暗くなってきました。
ほんとにこの道でホテルへつけるのか微妙な感がありますが、もはや戻れないので言われた方向へ進みます。
・・・・・
・・・・
・・・
しばらく進むと、道がなくなり、完全に行き止まり。
人に聞くにも誰もいないし、と思っていたら近くにバラック小屋があり、おばさんと子供がいました。
おばさんに筆談で聞いてみると、指で方向を示してくれました。
ただ、問題は指差した方向には道ではなく畑。
仕方がないので、畦道みたいなところを通り、指差された方向へ進みます。
で、面前に立ちはだかるは、2mほどのコンクリートの塀。
壁の向こうは幹線道路のようですが、そちらに行くためには、塀を乗り越える必要があります。
バックパックを担いだまま、塀を乗り越えるのはさすがに困難で途方に暮れていると、少し離れたところに肥料を積んでいる場所が。
というわけで、肥料の山を使ってなんとか幹線道路に着きました。
とはいえ、結局どこへ行くかもわからず、しかもこの時点で道は真っ暗。

勘を頼りにあっちこっち歩いて気づけば、出発から1時間30分が経過。
真っ暗だし、雨は降り始めるし、どこにいるのかわからないし・・・
そんな中、道を聞いたカップルが、ホテルまで連れて行ってくれるよと、わざわざ帰宅方向とは逆向きに徒歩10分ほどかけてホテルまで連れて行ってくれました。
この道、一回通ったんだけど、と思ったらホテルの電気がすべて消えていて気付かなかったようです。
というか、よくよく見てみると、このホテルだけではなく周囲の電気もまったくついていません。
チェックインの際に聞いてみると、どうもこの地域一帯が停電になっている模様。というわけで電話がつながなかったのも停電が原因。

電気さえついていれば、さすがにこのホテルの前を歩いて見逃すはずはありません(写真は停電から復旧後に撮ったもの)。
なんとか無事に着いて安心していると、ここまで連れてきてくれたカップルが、ご飯を食べに行こうと、近くの食堂で夕食までご馳走してくれました。
食事中はわずかな英語と筆談中国語で会話。
一時はホテルへたどり着けずにどうなるかと思いましたが、まさに一寸先はハプニング
というわけで、中国人民の暖かさに触れて、覇権主義中国への義憤は消え失せ、すっかり親中派になってしまいました。

親切なカップルはお菓子までくれました。本当にいい人たちでした。
三日目(前半)に続く。

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