11日土曜日、
りゅーとぴあスタジオAにて、
標記演奏会が開催されました。
副題が、「バッハの新発見歌曲と円熟期のアリア」。
14:00開演。
片野先生は(日曜日レッスンを受講したので先生と記します)、
山梨大学の助教授。芸大修士を修了後、ドイツへ留学され、
帰国後バッハコレギウムジャパンのメンバーとして
バッハの声楽曲全曲録音に参加。
バッハの作品等の「福音史家」として高い評価を得ていて、
ドイツバロック音楽のスペシャリスト。
今回の演奏会は、チェンバリストの八百板さんが中心となって
開催されました。
プログラムは、昨年話題になった若き日のバッハの作品等と、
円熟期の作品から。
ヴァイオリン風岡優、奈良秀樹、
ヴィオラ大庫るい、チェロ中川梨絵、
チェンバロ八百板正己の布陣で。
演奏はどれも素晴らしいものでした。
片野先生の歌は、一聴してすぐに分かる
ドイツ語の発音の素晴らしさと、それに即した歌唱の確かさ。
僕がテノールでとても憧れる「福音史家」(エヴァンゲリスト)として
聴いてみたい!と強く思いました。
バッハの作品は、本当に懐が深く、高い。
「小川」でなく「大海」だと言った人の気持ちが今日分かりました。
そして更に言うなら、「大巌」。大きな巌(いわお)のようだと。
そしてそれは、その後18:30からの公開講座で
もっと強く感じました。
片野先生と八百板さんのバッハにおける「修辞法」について。
先生方の深い知識に感嘆し、
またバッハの深さにも感嘆。
そこに挑もうとする人たちの気持ちが分かりました。
大きな感動と刺激を得た土曜日になりました。