佐藤匠(tek310)の贅沢音楽貧乏生活

新潟在住の合唱指揮者・佐藤匠のブログです。

山梨大学助教授 片野耕喜 「バッハを歌う」

2006年11月14日 23時41分17秒 | クラシック

 

 11日土曜日、

りゅーとぴあスタジオAにて、

標記演奏会が開催されました。

副題が、「バッハの新発見歌曲と円熟期のアリア」。

14:00開演。

 

 

 

 片野先生は(日曜日レッスンを受講したので先生と記します)、

山梨大学の助教授。芸大修士を修了後、ドイツへ留学され、

帰国後バッハコレギウムジャパンのメンバーとして

バッハの声楽曲全曲録音に参加。

バッハの作品等の「福音史家」として高い評価を得ていて、

ドイツバロック音楽のスペシャリスト。

今回の演奏会は、チェンバリストの八百板さんが中心となって

開催されました。

 

 

 プログラムは、昨年話題になった若き日のバッハの作品等と、

円熟期の作品から。

ヴァイオリン風岡優、奈良秀樹、

ヴィオラ大庫るい、チェロ中川梨絵、

チェンバロ八百板正己の布陣で。

 

 

 演奏はどれも素晴らしいものでした。

片野先生の歌は、一聴してすぐに分かる

ドイツ語の発音の素晴らしさと、それに即した歌唱の確かさ。

僕がテノールでとても憧れる「福音史家」(エヴァンゲリスト)として

聴いてみたい!と強く思いました。

 

 バッハの作品は、本当に懐が深く、高い。

「小川」でなく「大海」だと言った人の気持ちが今日分かりました。

そして更に言うなら、「大巌」。大きな巌(いわお)のようだと。

 

 

 そしてそれは、その後18:30からの公開講座で

もっと強く感じました。

片野先生と八百板さんのバッハにおける「修辞法」について。

先生方の深い知識に感嘆し、

またバッハの深さにも感嘆。

そこに挑もうとする人たちの気持ちが分かりました。

 

 

 大きな感動と刺激を得た土曜日になりました。