昨日5日、コンサートに行ってました。
だいしホールにて、アンサンブル奏音(かのん)と読みます。
新潟の人ならご存知のヴァイオリニスト奥村愛さんと、
そのご家族等で構成される非常にアットホームな
このアンサンブルです。
ヴィオラの奥村和雄さんは愛さんのお父さん、
新潟では指導者として非常に高名な方、
チェロの奥村景さんは愛さんの実弟、この方も桐朋出身。
そこにヴァオイリンの白井元さん、
ピアノの相馬上子さんを加えての編成。
まあ、個人的に愛さんのファンなんですけど(笑)、
先日相馬さんを除く編成で白山の燕喜館で聴いたとき
非常に興味深かったので、昨日も行った次第です。
プログラムは下記。
モーツァルト ピアノ四重奏曲 第2番 変ホ長調
ボロディン 弦楽四重奏曲 第2番 ニ長調
ドヴォルザーク ピアノ五重奏曲 イ長調
非常に色とりどりな選曲です。
皆、それぞれの様式感というか、
そういうものの違いが出ていて面白かったですね。
個人的に一番良かったのはボロディンだったかな。
ドヴォルザークも非常にドヴォルザークっぽかったですが、
若干乱れがあったかなと。
まあ大きい曲というか、難しい曲だと思います。
この日は、僕はギリギリに到着したんですね。
で、席がほとんど空いていませんでした。
で、下手の前の方に座って間もなく気づきました。
「あっ、愛さん見えねぇーーー!」(苦笑)
後ろ姿しか拝見出来ませんでした(涙)。
いや、音は勿論重要ですが、
どうせなら上手に座れば良かった。。。
でも、このアンサンブルを聴きながら、
見ていたら非常に興味深いんですね。
ほぼご家族だからなんでしょうが、
各人の振る舞い方というか役割があって面白い。
まず愛さん、
何度か聴いているのですが、愛さんのヴァイオリンは
非常にクールなイメージです。
ガンガン熱く弾かれる方ではない。
でも、ソロの時より、このアンサンブルの時は、
ご自身がファーストだからでしょうが、
演奏で引っ張ろうという気持ちが非常に伝わってきました。
それが、演奏に良い緊張感を生んでいた気がしました。
そして和雄さん、
よく見ると非常に飄々としています(笑)。
「合わせる」「アンサンブルする」という様子を
思い切り出している訳じゃないんですが(むしろポーカーフェイス)、
ご自身のペースで、アンサンブルには演奏で
積極的に参加していた気がしました。
というか、ヴィオラだからかもしれませんが、
非常にツボを押さえていたというか。
景さん。
クールです。淡々とした佇まいです。
演奏もそうです。
もう少し目立ってもいいな、
もう少し我を出してもいいな、
そんな気もするのですが、
合唱でいうところのバスパート、ということで、
非常に気が合う気がしました(笑)。
というか、正に縁の下の力持ちだったと思います。
アンサンブルに徹するその職人気質なところ、好きです。
で、ここまでも三者三様ですが、
ヴァイオリンの白井さんは徹底的に黒子に徹してました。
ピアノの相馬さんも良かったです。
ということで、アンサンブルとして
その色々な意味でのバランスが非常に興味深かった、です。
特徴が出ますよね。
で、総じて、皆さん、とっても”マイペース”だと思いました(笑)。
違っていたらゴメンナサイ。。。
このアンサンブル、
是非今後も続けてほしいですね。
それぞれのプレイヤーの、ソロと違うところが垣間見えるところ、
非常に音を聴いても、姿を見ても楽しいです。
あと、愛さんの新潟での演奏機会が増えていることは
非常に嬉しいですね(笑)。
すいませんね、ミーハーで。。。