<「中瀬古川敷」の旧「羽州街道」>
●歩いた日:2020年6月18日(木)
●歩いた所
・神宮寺:中川原道南、館の西、館の北、家後、蓮沼、本郷野、下栗谷田、荒屋入、荒屋、中瀬古川敷、新屋野、本郷道南、本郷下、神宮寺、屋敷南
●歩いたログ(足跡)(道のり5.9km)
(以上の地図:国土地理院)
(📷008の地点から)旧街道に向かう。少し行くとログ地図にある「かみおか温泉」の方に向かう道がある。
📷009:「中瀬古川敷」の一角
旧街道から少し下っていった先に大きな建物や住宅が建ち並ぶ。この辺りは近年まで一面に田んぼが広がっていた。すぐ先が「中瀬古川敷」、その向こうが「下川原」という地名が示すように、かつては「雄物川」が蛇行してところ、あるいは川原だったところと思われる。「雄物川」の堤防が築かれたことから、この場所に温泉施設のほか、多くの公共施設が建てられ、住宅団地も作られたようだ。
さらに進み、右、そして左と緩いカーブを過ぎたところで振り返る。
📷010:「中瀬古川敷」の一角2
左手に鳥居が見える。鳥居には「白山宮」とあって、その奥にあまり大きくない社が建つ。「富樫館跡」の標柱に、「富樫氏」が「宝蔵寺」と「白山社」を建てる、とあったが、その「白山社」はここなのであろうか。この後立ち寄った「宝蔵寺」と比べるとあまりにも規模が違い過ぎる。別なのかもしれない。
奥には地蔵堂が見える。陰になって見えないが、その左手にも同じような建物があり、戸を開け放っておばあさんが一人ぽつんと腰かけていた。「そこは涼しいべ」と声をかけると「んだなぁ~!!」と応えた。
同じ場所で反対側の旧街道を望む。
(「中瀬古川敷」の旧「羽州街道」)
旧街道がまっすぐ延びるが、途中で低くなって見えなくなり、その先でまた高くなっている。駅近くの「蓮沼」もそうだったが、「神宮寺」の地はあちこちが低地になっている。これも川の蛇行跡かもしれない。
道の右手は「中瀬古川敷」だが左手は「新屋野」である。奥に「神宮寺岳」。
ところで、ログ地図にはこの先へ少し行った辺りに「本郷」の地名が記載されている。「本郷」は本村の意と考えられるので、「神宮寺」の最初の集落はその辺りだったと考えられ、これまで出てきた「本郷野」は「本郷」の近くの野に由来すると思われる。しかし、現在の字地名を調べて見ると、「本郷野」のほか「本郷道南」、「本郷下」はあるが「本郷」はない。これはどういうことだろう。
前方に「神宮寺岳」を見ながらしばらく行くと、駅から延びる道との十字路に出る。ここで右折して旧街道を離れ、「雄物川」にかかる「岳見橋」の方に向かう。
📷011:「本郷下」の一角
左手から信号のある中央の十字路にで、手前に来たところ。道路標識にまっすぐ行くと「神宮寺駅」の案内がある。
立っている所は「本郷下」なので旧「羽州街道沿いが「本郷」に当たるところだったのだろう。
この辺りの道は近年になって開通した道のようで、道沿いには郵便局や診療所が建つ。それらを過ぎてさらに行くと「岳見橋」が見えてくる。
📷012:「岳見橋」
「岳見橋」の「岳」は当然ながら「神宮寺岳」のことで、地元では親しみを込めて「嶽山」とも呼ぶようだ。
(その6に続く)
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