ふるさと!-秋田仙北平野を歩く-

ふるさと秋田の「仙北平野」をくまなく巡り歩き、その写真とエッセイを掲載します。

★旧仙南村飯詰・金沢西根を往く(その5)

2021年08月05日 | 旧仙南村を往く

<南から「上菻沢」を望む>

●歩いた日:2021年6月7日(月)

●歩いた所

・上深井(飯詰):谷地中、矢矧殿、松葉野、耳取

・飯 詰(飯詰):碇、披

・境 田(飯詰):下八百刈

・金沢西根   :上菻沢、中菻沢、下菻沢、釜蓋、下糠塚

・藤木(旧大曲市):乙板杭

●歩いたログ(足跡)(道のり6.2km)


(以上の地図:国土地理院)

 川沿いの道をしばらく行くと、道端に黄色い花が咲いている。

(あぜ道の花たち1)


 我が家の周りにもたくさん生えており、やっかいな雑草だとしか思っていなかったが、こんなにまとまって花を着けているのを見るとなかなかきれいである。
 改めて名前を調べると、「コモチマンネングサ(子持万年草)」というりっぱな、しかも縁起の良さそうな名前が付いている。葉腋にムカゴを着けるので「子持」のようだ。

 電柱脇の田んぼ中に余った苗が放置されている。病気(いもち病など)の発生源になるので、これはよくない。

 さらに行くと今度は道端に白い花が続く。

📷08:あぜ道の花たち2


 一面の「クローバー(シロツメクサ)」である。これも地面をはう茎がどんどん広がって殖え、刈っても茎が残るのですぐ再生する厄介な雑草?の一つである。

 しかし、こうして道端に群生していると、砂利道とあいまって子供の頃に見た光景を思い出す。白い花を摘んで首飾りを作ったことも。

 道奥右手に「釜蓋橋」が見える。

 道はこの辺りでは「出川」からだいぶ離れているが、南に折れて進むと大きな屋敷の家のところでまた川沿いに出る。

 また川沿いを行くと、だいぶ高齢のおばあさんが、道のまん中で手押し車の椅子に腰かけている。私が「休んでるんだが~?」と声かけると、「あんたは元気に歩けていいな。おら、足悪くて」という。「俺も足痛くて杖を二本持って歩いてる」と私。少し行ってから振り返ると、思ったより元気に手押し車を押して歩いて行った。先ほど脇の通った家の人らしい。

 さらに行くと川沿いに何軒かの家が建ち、また橋がある。

📷09:「下糠渕」の橋から「出川」の下流を望む


 ログ地図には「出川」の北側に「百目木(ドメキ)」と記されているが、ここは「下糠渕」で、「百目木」は川の南側のようだ。

 「出川」の流れは「釜蓋橋」の辺りよりもだいぶ細い。右側の河川敷の一部が草刈りされているのは、この上にある家の人が川で洗い物でもするためであろうか。

 橋を引き返して北に向かう。

📷10:「下糠渕」・「百目木」の風景


 左手、道沿いの家々は「下糠渕」で、右手奥は川向うの「百目木」の集落。右端にログ地図に記されている寺が見える。

 おばあさんと出会った川沿いの道を右手から歩いて来てこの道に出、手前に来たところ。

 少し行って、今度は行く手を望む。

📷11:南から「上菻沢」を望む


 左端奥の木立が先ほど通り抜けて来た「下・中・上菻沢」であるが、正面の道奥の家々も「上菻沢」である。

 道奥右手に高い屋敷林が目立つ。集落の歴史を感じさせる眺めである。

(その6に続く)


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