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ひとり ときどき ふたり旅 さんぽ 壱

東京 高級ふりかけ 錦松梅 有田焼 飾る

 

20代の頃、岡山倉敷で記念にと求めた、茶褐色の素焼きの「備前焼」や、


滋賀甲賀の土色の焼きを楽しむ 
 
「信楽焼(しがらき)」もお気に入りでしたが

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この年にもなると、いただいた艶やかな色合いも長く付き合っていると愛着を感じます。

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この中に入っていたのが、つれあいがおすすめする 
「錦松梅(きんしょうばい)」

江戸の風味を今に伝える東京伝統の「高級ふりかけ」です。

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創業者の「旭翁(きょくおう)氏」は、『掛川藩』の武士の家に生まれ、

美味いものを求めて、全国を歩いたという食道楽でした。

子供の頃、寺子屋でいつも食べた弁当のおかずが、かつお節を削ったもの。

それが気に入らず、自らの手で長い年月をかけて作り上げたのが、
 
ふりかけ「錦松梅」なのです。


もとは、華道古流の師匠であった妻のもとに集まる婦人や令嬢に供していたそうです。

ある時、社長令嬢の結婚式に引出物で出したところ、

そのえもいわれぬ香り、風味、口あたりが、たちまち評判になったといいます。

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職場近くの東京四谷左門町の地に商品として産声をあげたのが昭和7年。

社名の由来は、趣味であった盆栽の中から、

代表的な「 錦松(にしきまつ) 」と「 梅 」を合わせ、「錦松梅」と名付けたそうです。

東京では名のしれた、なにげない高級ふりかけ。



【回顧】

記念日に素敵な有田焼の器に入った高級ふりかけの錦松梅をいただいたものです。

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昔は、よくCMで見かけましたが、

鰹節をはじめ、白胡麻、きくらげ、松の実など山海の素材が沢山入って、

風味のあるソフトなふりかけを大事に食べたものです。

なんとなく、これは自分で買うものじゃないような気がしていました。

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中味より有田焼の器が、高価なご贈答品という想いがあります。

有田焼の新柄は、藍色をほどこし、器の中に錦松梅のふりかけをおさめ、

食台の真ん中で、思いをめぐらす時間を作れます。

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今は、20年前にいただいた器に、
 
二人の好きな野沢菜や奈良漬、あお高菜をいろどります。


今年もお盆近くに訪れた、東京の街なかでは珍しい 『オニヤンマ』一匹。

妻が声を押し殺して、教えてくれます。
ベランダの隅に、朝から夕方まで羽根を休ませています。

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あぁ~ そうです 『今日は亡父の誕生日」です。 
オニヤンマになって来るところが父らしい。

つれあいと触れ合って、記念写真。

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アサガオの葉の上にそっと置くと、
 
羽根をゆっくりと動かしたかと思うと 飛び立っていきました。

普段は来ないのに、お盆の時期が近づくと……  
ベランダの手すりに乗り、つがいの鳩が部屋の中を見てたりと、
 
いろいろなものに化身して立ち寄ってくれます。

仏壇があるのは故郷なので、形式ばかりの場所を作り、毎朝お祈りするおかげかも。

つれあいのお父さんも そろそろ来てくれる頃、お待ちしています。
 
 
 
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